アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

12月になっても暖かい日があったりと気温差が大きくなっています。株式市場は逆に大きく下落するということでもなく、高値圏での保ち合いとなっており、日銀砲の威力が発揮されている感じです。上値を買い上がるだけの材料もないのですが、いっこうに下がらないから買い戻すということはあるのだと思います。

ただ、買い戻しが一巡となってここまで積み上がった信用取引の売りが少なくなれば「買い戻し一巡」となってちょっとした手仕舞い売りに押されるということになりそうです。日銀が買ってくるということで楽観的になりすぎると反対に行くということになりそうで、しっかりと買い場を探して買って、買うものがなければ無理をせずに休むということも必要だと思います。

昨日の下落の反動や為替の落ち着きなどを好感して本日の日本市場は堅調な展開が期待されます。ただ、目先的な過熱感が強いことや為替も円安一服感が強いことなどもあり、上値は限られそうです。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んでの思惑や日銀の買いなどで振らされることになるのでしょうが、総じて上がれば売られ、下がれば買われるということになりそうです。

再度18,500円水準を伺うことになりそうですが、夜間取引でいったん買われた後も手仕舞い売りに押されるような動きとなっており、買い戻し一巡感が出れば上値が重くなり、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りも嵩むということで動き難い相場となりそうです。18,000円台前半での動きが続きそうです。

本日の投資戦略

昨日も増額された日銀の買いが入っており、株が下がらないということになりそうです。下がれば日銀の買いが入るということで堅調な地合いが期待されます。ただ、指数は上値もあるのでしょうが、買える銘柄と考えた場合に、「ここから買うには・・・」と考えてしまうようなものが多く、高値保ち合いとなっているところでは上値の重い展開が続きそうです。

いくら日銀が買っていても売られるときは売られるので逆に言えばいつ大きく下落してもおかしくはないということかもしれません。ただ、信用取引の売りが多いうちは下がり難いということなのでしょう。為替や先物の動き次第ということで、目先の需給だけで指数が動くということなので、個々の株価の動きはしっかりと買えるところで買うということで良いのだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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