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ロシアの影響、開放社会の失敗

ソロス氏「米次期大統領はペテン師」民主主義の危機に警鐘

ジョージ・ソロス氏,民主主義,米大統領
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米著名投資家、ジョージ・ソロス氏は12月28日、国際的専門家による言論組織「プロジェクト・シンジケート」で、「米国は独裁者と化す可能性を秘めたペテン師を大統領に選んだ」と、トランプ政権誕生への反発心をあらわにした。

欧米諸国が目指していた「開放社会」が失敗に終わり、民主主義が危機に瀕しているとの警鐘を鳴らしている。

プーチン大統領の影響力拡大、EUの存続性に深刻な懸念

熱心なEU支持者であり、ヒラリー・クリントン派だったソロス氏は、米選挙やBrexitを例に挙げ、「ひと握りの層が支配する民主主義や資本主義に、社会が幻滅を感じた結果」だと発言。

国際化が所得格差を広げ、全人口のわずか1%が世界の純資産の約半分を取りこんでいるという、不平等な世の中を創りあげた。再分配政策の欠落が主要原因とソロス氏は見ているが、そのほか様々な要因が蓄積されて現状を生みだしたことは明白だ。

ソロス氏は近い将来、トランプ政権によって独裁色が強まると予想される米国では、長年維持してきた「民主主義のリーダー国」として力が一時的に弱まるものの、それに耐えうる力量が十分備わっていると予測。悲観的状況の中でも、米国の底力に希望をたくしている感が強い。

一方EUの存続性については深刻な懸念を示している。反開放社会派として知られるプーチン大統領の影響が、徐々にEUを侵食し始める可能性を指摘。来年はドイツ、イタリア、オランダなど選挙の相次ぐEU諸国だが、中でもフランスに着目しているようだ。

主力候補とされる経済的自由主義者のフランソワ・フィヨン元首相と、極右・国民戦線マリーヌ・ルペン党首は、ともにロシアとの交渉を望んでいる。どちらかの候補が勝利をおさめた暁には、プーチン大統領の影響力がフランス、しいてはEU領域で広範囲に広がる可能性が高まるというわけだ。

プーチン大統領の米国への影響力に関しては、インターネットやSNSを利用して米国民を惑わせることでトランプ氏の勝利を導き、すでに米国における民主主義を危機にさらすことに成功したと警戒を呼びかけている。(ZUU online 編集部)

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