寒の入りということで寒い日が続いていますが、ここまで堅調となっていた株式市場もそろそろ芳しくない話もいろいろと聞こえて来ました。12月の売上が芳しくなかった、とかメキシコでの自動車生産が取りざたされてくるなど、「懸念」される材料もちらほらと見えてきています。日経平均は年内に22,000円だ、23,000円だという声も聞こえて来ており、そろそろ一回目のピークとなってきそうな感じです。
昨晩の日経平均先物は為替が円高に振れた割には値持ちが良いという感じでしたが日中取引でさらに円高が進むということになれば、3連休を控えているということもあり、手仕舞い売りも嵩んでくるかもしれません。この3連休もアルゴナビスでは懇親会付きセミナーなども行います。また、今年から本格的にアルゴナビスのトレーディングプラザを「投資サロン」「投資図書館」として会員向けに開放しています。実質的に会費もかなり安くなっていますので、是非、この機会にアルゴ倶楽部会員=アルゴノーツになっていただきたいと思います。お気軽にご連絡ください。
本日の日本市場は米国株安や円高を嫌気して売り先行となりそうです。ただ、円高に振れた割には夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が売られていないことや日銀や年金の買いが期待されることから下げ渋る展開になりそうです。米国で小売銘柄が売られていることなどから日本でも芳しくない小売り銘柄などが手仕舞い売りに押され、指数を押し下げることもありそうです。トランプ次期大統領への懸念も取りざたされて主力銘柄は手仕舞い売りが優勢となりそうです。逆に小型銘柄は目先の値動きの軽いものが物色されることになるのでしょう。
昨日は19,500円水準を保ちましたが、本日は下値を試す動きになりそうです。需給要因で下げ渋りとなるのでしょうが、19,300円水準を割り込むようであれば、一気に19,000円を意識するところまで調整となるのでしょう。逆に円安に振れるということになれば日銀買い期待などもあって19,500円水準で小動きとなりそうです。
本日の投資戦略
年初から大幅高となった反動もあり、昨日の日本市場は冴えない展開になりました。ただ、下値を試すようなところでは先物にちょっとした買い戻しなどが見られると買い戻しを急ぐ動きになどから下げ渋るという状況が続いています。日銀は昨日も買っていなかったようですが、日銀や年金の買いが期待されることから売り難いという感じです。
空売りの買い戻しが一巡となれば大きな下落となるのでしょうが、依然として空売りの逆日歩銘柄や株不足銘柄が多く、特に指数のETF(上場投資信託)の空売りが多く残っており、指数の下げ渋りの要因となっているのでしょう。ただ、いったん下落に転じると一気に売られ、売り方の回転が効いてくるということもあるので、一応頭の中に入れておいても良いと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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