アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

天気予報では本日は東京地方は4月の陽気ということですが、株式市場はそこまで強気という雰囲気でもありません。米国株は史上最高値を更新中という感じですが、米新大統領の言動を見ているとどうしても買う気にはなりません。日本市場も当然のように影響を受けるはずですが、懸念する向きも少ないようです。それでも本当に日本企業にとってプラスなのかどうかもしっかりと考えてもいいでしょう。

依然として堅調な地合いが続いていますが、積極的に買い上がる材料もないなかで「トランプラリー」という気分だけで買っているような感じです。実際に日本の企業にどのような影響があるかということは見極めなければならず、それよりはFRB(連邦準備制度理事会)の方向性が重要ということでしょう。いい加減、「トランプ」から離れて考えてみてもいいのではないかと思います。

本日の日本市場は円安を好感する動きはありそうですが、上値の重い展開になりそうです。日銀の金融政策決定会合開催を受けて結果が出るまでは積極的に動き難いということになりそうです。為替への反応も今一つという感じですが円安に振れれば値持ちは良く、円高になるといったん手仕舞い売りに押されるということになるのでしょう。決算発表が本格化するところであり、個別に反応することになりそうです。

19,500円を意識して上値も重くなりそうです。19,500円をしっかりと抜けて来ればいいのですが、抜けないとなると一気に手仕舞い売りが嵩むということもありそうです。大きな流れとしても19,500円を超えて積極的に買い上がるというような状況でもなく、一進一退の動きになりそうです。上値の重さが嫌気されることになると19,000円を試す、あるいは18,500円~600円を試すこともあるかもしれません。

本日の投資戦略

先週は堅調な展開となりましたが、日銀の金融政策決定会合を控えての買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。まだ、そうした買戻しや米国のFOMC(公開市場委員会)を控えての買戻しが入り値持ちのいい展開も期待されますが、上値の重さが嫌気されてまた19,500円を抜けきれないとなると手仕舞い売りを急ぐ動きも出てきそうです。

19,500円を超えて2万円を試す動きになるには米大統領の政策なども気になり、足元の決算発表を見極めたいということになると思います。月末接近での持ち高調整の売り買いが中心で右往左往する相場ということになるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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