昨日の夜は月と火星と金星が綺麗に並んで、東南の空にはシリウスが瞬いて、とても賑やかな星空でした。株式市場は米国の大統領の言動に振り回されている感じですが、こうしたときこそ、しっかりと足元の業績などを見ての投資ということが必要なのだと思います。決算発表も本格化していますが、好決算ながらも売られている銘柄などを見直しても良いと思います。
株式投資というと当初の資金を何倍にもしなければならないということを考えがちですが、あくまでも「資産運用」と考えれば、慌てて飛びつく資金は少なくても良いと思います。ヘッジファンドや投資信託といったいわゆる「プロ」の運用でも、コンスタントに10%以上の利回りを出すということが難しいのですから、慌てることなく、年間で20~30%の収益を考えて見ても良いのではないかと思います。
米国株は堅調、為替も落ち着いていることから本日の日本市場は買い戻しなども交えて堅調な展開が期待されます。ただ、先行きへの漠然とした不安は拭い切れずに上値も重くなりそうで、手仕舞い売りに押されるということもありそうです。為替次第ということですが、米国トランプ大統領の言動への懸念が強いことから積極的には買い難いということでしょう。
19,000円を割り込むと買われるという印象になって来ました。一方で上値を積極的に買い上がる手掛かりにも乏しく当面は方向感に乏しい展開で19,200円~300円水準では買えないという感じではないかと思います。米国大統領の言動に振り回されて為替が右往左往しているということで落ち着きはないのですが、方向感が出ないという感じです。
本日の投資戦略
素直に決算に反応するものもあるのですが、米新大統領の言動に振り回される格好となりました。日銀のETF(上場投資信託)買いは3日連続で700億円超の水準で入っているのですが、最後まで買い切れないという感じです。為替の方向が今一つはっきりとしないということ、そして何よりも米国の大統領の政策が見えず、どこまで日本企業に影響があるのかが見えないということが問題なのでしょう。
米国の大統領が何を言おうが関係ない感じでもあり、実際には米国の金利の動向を見て行けばいいと思います。米国では利上げが継続されるということ、そして日本は金融緩和が継続するということは変わりないと思われます。ただ、欧州での金融緩和の出口を探る動きが出ているところが、英国のEU(欧州連合)離脱問題も絡めて、ちょっと気になるところです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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