昨日の帰宅時には吹雪という感じで雪が降っていましたが、特に積ることもなく交通なども混乱せずに良かったと思います。株式市場も昨日の引け味は今一つ芳しくなかったのですが、夜間取引では一気に19,000円を超えて上値の節目とみられる19,200円水準まで上昇、円安に素直に好感する動きになって来ると思います。
日本の円安に関してもトランプ大統領は文句があるようですが、何かに文句を言ってみるということで特にドル高を嫌気するということもない感じです。実際にトランプ大統領の政策、昨日話題になった税制改革にしろ、社会インフラ整備にしろ、ドル高要因ということなのですから、本来であれば円安となっても仕方がないということではないかと思います。ただ、1985年のプラザ合意の時のように有無を言わせない形での円高=ドル安となる可能性も捨てきれず、当面は為替の動きに注目です。
米国株高や円安を受けて買い先行となりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均が大きく上昇していることから買い戻しを急ぐ動きなどもあって高く始まりそうです。ただ、日米首脳会談などを控えての週末ということで上値は重くなりそうで、主力銘柄を中心に決算発表を控えている銘柄などは手仕舞い売りに押されそうです。一方で好決算を発表しながら売られた銘柄などは見直し買いも入り堅調となりそうです。
19,000円が抜けきれないという感じでしたが夜間取引やシカゴ市場の日経平均があっさりと抜けて来ており、やはり19,000円を挟んでの動きが続いているということでしょう。さらに上値を試す動きになっても19,500円~600円水準では上値も重くなりそうで、まだまだ保ち合いの中での動きと思います。
本日の投資戦略
昨日の日本市場は円高を嫌気するように、19,000円を意識すると売られるという感じでした。足元の決算動向は特に悪いということでもなく、売り急ぐということでもなかったのですが積極的に買い上がる手掛かりにも乏しく利益確定売りが優勢ということでした。本日は米国株高や円安を受けて一転して買い先行となりそうで、買い戻しなども交えてどこまで買われるかということが気になります。
トランプ大統領の言動に振り回されている感じでもあるのですが、昨日の米国市場でも結局は利上げが継続するというような金融当局高官のコメントも株価押し上げ要因となったものですし、欧州での金融不安なども薄れたということも買い戻しを急ぐ動きになったものと思います。日米首脳会談も特に何がどうしたということでもないと思いますがとりあえずは手仕舞い売りも嵩みそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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