アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日から風が強く駅で電車を待っている間は強烈に寒かったです。株式市場は米国市場が休場となったこともあり、無風となりそうですが、まだまだこれからトランプ大統領の言動などに振り回されるということもありそうです。ただ、前から述べているように実のところトランプ大統領に振り回されているのではなく、米国の金利に振り回されているということなのだと思います。

3月に米国で利上げがあるのかないのか、ということが取りざたされてくるものと思います。日本では金融緩和状態が続いており、日銀や年金の買いも引き続き期待されるのですから、基調は強含みと思います。あの時買っておけばよかったということになりそうなものも多く、こうして相場が落ち着いているときに、出遅れ銘柄や割安銘柄をしっかりと見ておいても良いと思います。

米国市場が休場となっている間に為替も落ち着いて来ており、本日の日本市場は方向感に乏しい展開で個別の材料に反応するということになりそうです。米国の利上げが取りざたされるなかで為替が円安になるのか円高になるのかということを見極めるということになりそうです。金融界などに再編の動きが出てきており、再編絡みで地銀株や証券株が物色されるということもありそうです。

夜間取引は比較的値持ちは良かったものの動きは見られず、19,200円~300円水準の節目での動きとなりそうです。少し先を見ても米国の利上げの影響などへの不安もあり、上値は重いのでしょうし、相変わらず空売りも多く、買い戻しが期待されることから底堅さも見られそうです。

本日の投資戦略

米国株が休場となるなかで為替も落ち着いており方向感に乏しい展開になりそうです。特に反応する材料があるということでもなく、米国の減税策がどうなるか、利上げがどうなるのかなどを考えながら個別に反応することになるのでしょう。景況感は悪くないのですが、しっかりとお金が回っているのかどうかということが気になります。それでも企業の資金も潤沢なようで、期末を控えて金利動向などが気になってくるところですが、基調は強いとみてもよさそうです。

金融業界に再編の動きが出てきています。証券会社も住宅型では儲かり難くなっていますし、地銀なども国債を買っておけば利益が出るという時代も終わったということでしょう。ここから金利が上昇、金融緩和が終わる前に何か手を打つという動きがさらに強まってくるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)