アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日ほどではありませんが、今日もかなり冷え込んでいます。株式市場は米国で高値更新、8日続伸となっており、日本市場への波及も期待したいところです。ただ、米国では足元の小売りの決算が好調というように景気が良いということでいわゆる「業績相場」が本格化しているという感じです。ただ、そろそろ目先的な過熱感もあり、ドル高を嫌気する動きや欧州での金融不安、ロシア問題などが取りざたされていったん調整となるかもしれません。

日本市場が出遅れている感じでもあり、米国市場に追いついて欲しいものですが、為替水準などを見るとまだそこまで買える状況ではないという感じです。それでも決して足元の消費なども「不振」というような状況でもなく、大きく下押すというよりは保ち合い相場が続くということでしょう。決定的な買い材料に乏しいので、円安が進む、米国でドル高が容認されるということになれば20,000円を目指すことになりそうです。

本日の日本市場は引き続き堅調となりそうです。米国株が高く、為替も落ち着いており、特に売り急ぐ材料もなく円高に振れるということがなければ買い戻しなども含めて堅調となるのでしょう。ただ、逆に積極的に買い上がるだけの材料もなく、米トランプ大統領の政策でドル高を嫌気する動きがでるのではないかとの懸念も残ることもあり、上値は限られそうです。ここからは米国の利上げや政策をにらみながら為替に反応することになりそうです。

夜間取引で日経平均先物が19,500円の節目を試す動きになり、日中も上値を試す動きになると思います。ただ、19,500円を一気に抜けてくるには為替水準ももう少し円安に振れるということが必要でしょうし、特に買い上がる材料もなく19,500円水準を意識して上値も重くなりそうです。上値が重くなったところで円高に振れるようであれば、手仕舞い売りも嵩んで来そうです。当面は引き続き19,000円~19,500円水準での動きと見ておいても良いのだと思います。

本日の投資戦略

昨日は米国市場が休場となるなかで堅調となりました。特に円安が進むということでもなく、日銀が買っているということでもなかったのですが、値ごろ感から買われる銘柄なども多く、また、空売りが積み上がっているような銘柄などが買われるという展開で指数も堅調となりました。引き続き強含みに推移して行くと思われます。

19,500円という水準で上値を押さえられています。昨年の夏場に17,000円水準で上値を押さえられていた時と同じような展開であり、19,500円を超えてくるには何がインパクトが必要ということでしょう。一つのきっかけとなりそうなのが米国の利上げであり、米国が利上げをして円安に大きく振れるということであれば、抜けてくるものと思います。逆に言えばそれまで抜けきれないのではないかと思われ、本日も19,500円水準を意識すると上値も重くなってくるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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