久しぶりに星を見たような気がしますが、ここのところバタバタとして空を見る機会も少なかっただけかもしれません。株式市場は米ニューヨークダウ平均がようやく上げ一服となりましたが、一時堅調となる場面もあるなど特に売り急ぐ動きは見られず、堅調な展開が続いているという感じです。
米国よりも日本で米大統領の議会演説が注目されているような感じで動けない相場展開となっていますが、為替落ち着いて来ればさらなる業績の上方修正なども期待され、買い直されるのではないかと思います。特に大きく売られているというものも、業績面で心配がなければそろそろ反発となりそうです。
米国市場はようやく上げ一服となりましたが、基調は強含みと見てもよさそうです。為替も円安気味ということで底堅い堅調な展開が期待されます。ただ、米大統領の議会演説に日本市場が一番初めに反応しなければならず、仕掛け的な売り買いに敏感に反応し、先物主導で右往左往するということもありそうです。引き続き小型銘柄は値動き良いものの回転が効いており、総じて雰囲気は悪くないのでしょうが、前場は様子見、後場は落ち着きのない展開になりそうです。
19,000円水準を試したところからは売り難くなっており、依然として19,000円台前半での動きとなりそうです。19,500円を超えてくるには少なくとも為替が円安に振れなければならず、米国金利の上昇がないと上値も重くなりそうです。逆に下値も不安はなく、仕掛け的な動きで19,000円を割り込むと買いが入るということになりそうです。
本日の投資戦略
昨日の日本市場も円高の割には堅調というか、前日の下落の反動にしては上値が重いというか、参加者が少ないなかで指数に絡む売り買いに振り回されたということでしょう。それでも冷静に考えて見ると為替が1ドル=110円を大きく割り込むということでなく、このままの水準で動けば業績の上方修正となりそうなところも多く、それほど悲観的になることもないでしょう。
米トランプ大統領の議会演説が注目されていますが、くどいようですが、昨年の英国の国民投票や米大統領選挙と同様に実際の経済にすぐに影響するということもなく、好材料としてとらえるのであればある程度織り込まれているのでしょうし、逆に失望としても特に大きく取りざたする必要もないような気がします。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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