天気のいい週末で本来であれば気分も良いはずなのですが、トランプ大統領の言動に振り回されて株式市場は冴えない展開になっています。イースター休暇前の手仕舞い売りが調整の一番の要因と思いますが、マスコミ等が地政学リスクをかなり煽っており、投資家とすればかなり不安に駆られるということでしょう。
地政学リスクと言っていますが実際に戦争にはならないと思います。万が一戦争になるということであれば大事ですが、誰もがメリットがないということですから、本格的な戦争にはならないと思います。やたらと周りで煽るので不安になるのでしょうが、ここは「経済実態は何も変わらない」ということで出直り期待で良いと思います。
為替は円高一服となったのですが、米国株安を受けて冴えない展開になりそうです。週末ということで積極的に買い難いなかで慌てて買い戻すだけの材料もなく、週末のリスクを回避するために早めに手仕舞うという向きも多そうです。ただ、そうは言っても売り急ぐほどの水準でもなく、値ごろ感から買い戻しなどが見られる銘柄も出てきそうです。
為替が落ち着いていることから18,300円水準を割り込んで売り急ぐということでもなさそうです。売られすぎ感も強いことからあっさりを18,500円水準までは戻しそうです。当面多少のぶれはあるものの18,500円~19,000円水準を中心とした動きになるのではないかと思います。
本日の投資戦略
連日の急落となっていますが日本市場だけが大きく下げているという感じです。昨日述べたことが新聞にも報じられていましたが、「地政学リスク」という割には韓国株などが高いというのもおかしな話しで、イースター休暇の手仕舞い売りということが正解のような気がします。それに連れてマスコミ等に煽られて目先筋が売り、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んでの仕掛け的な売りも重なっていると構図なのでしょう。
来週になれば、売りが止まり買い戻しも入るのではないかと思います。もし止まらないようであれば他の要因ということでしょうが、特に売り急ぐ材料もなく、実際に北朝鮮がミサイル攻撃などを仕掛けてくるとも考えにくく、引き続き買い場探しということで良いのだと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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