今朝は朝から天気が良く、昨日のように暖かさを通り越してさらに暑くなるかどうか気になります。この時期は着る服の選択が難しい気がします。株式市場も決算発表が始まるところでもあり、動き難いところかもしれません。欧州では政治の混乱も懸念されすが、何がどこまで個々の企業の業績に影響があるか、世界的な景気動向に影響があるかをしっかりと冷静に考えておくということなのだと思います。

それにしても株式市場の評論家やストラテジストと言われるような方たちは大して株価に影響がないようなことを大きく取り上げて大騒ぎするのでしょうか?本当に不思議でしょうがありません。昨日も「日米対話」などを取りざたする向きもあったようですが、特に何が決まるということでもないのですし、個々の企業業績にすぐに関係のあるようなことが話し合われるわけでもありません。「地政学リスク」と大騒ぎして、次は「フランスの大統領選挙」ということで大騒ぎになるのでしょうか。それよりも、足元の企業業績をしっかりと見ておく方が良いと思います。

米国株が軟調、為替も円高に振れたことから売り先行となりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も売られており、昨日の上昇を打ち消すような展開になりそうです。特に売り急ぐ材料はないのですが、米国の金利低下に伴い円高となっていることも企業決算の発表を前に手仕舞い売りを急がせることになりそうです。小型銘柄も昨日の大幅高の反動もありそうです。

18,500円を超えきれなかったということで手仕舞い売りも嵩んだ感じです。まだ一気に19,000円を目指すという状況でもなく、18,200円~300円水準で値固めをして18,500円~600円水準での落ち着きを探るということなのかもしれません。好調な決算発表などが見られれば売られ過ぎ銘柄の買い直しなども期待できそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

米国株が下落したのですが、ダウ平均は2銘柄で100ドル下げるという状況であり、「売られた」という感じでもありません。ナスダック指数もしっかりとしているという印象ですし、足元の決算発表に反応して指数に関係のないところで動いているという感じです。ドル高一服となっていることも売り難さとなっており、米国は特に地政学リスクなども関係なさそうで、米国株の底堅さが見られると日本株も堅調となるのでしょう。

なかなか米国の金利が上昇せず円高気味ということで日本株も上値が重くなりそうです。ただ、米国の利上げが続くということ、そして日本では金融緩和が続くということなのでしょうから、金利差は広がり、円安となるのではないかと思います。米国で好調な決算や経済指標の発表が見られれば円安=ドル高となって、日本株も再度上値を試すことになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)