投資資金がないかたはまず、早急に10万円を捻出する必要があります。10万円あればとりあえず、妙味ある(投資の醍醐味がある、値上がりしそうな)株を購入できます。それによって、株式投資のスタートラインに立つことができるのです。では、その10万円をどうしたらいいのでしょうか。
(本記事は、JACK氏著『0円から2億円を稼いだJACKさんのお金の増やし方入門 単行本 』スタンダーズ (2017/4/27)の中から一部を抜粋・編集しています)
支出時に工夫することでお金を捻出する
王道はやはり、日々の生活費からの節約になります。投資ができず、収入を増やすことができないのであれば、支出を減らし、節約するしかないわけです。ただ、私が実践している節約は、生活費を限界まで切り詰めるということではありません。支出時にちょっと工夫することで、お金を捻出するということです。
たとえば通常、1万円の商品を購入するには、現金が1万円必要です。しかし、もしこの商品の支払いを9500円で済ませることができたら、差し引き500円が浮くことになります。同じようにもし10万円分実践したら、5000円を浮かせることができるのです。
お金の捻出テクニックの王道は、金券ショップの活用です。今さらと思われるかもしれませんが、今でも有効に活用できます。
金券ショップでは、新幹線の格安チケットやJR在来線・私鉄の切符、青春18きっぷなどといった鉄道系の商品から、商品券・ギフトカード、株主優待券、切手・収入印紙・はがきといった生活に密着した商品まで、さまざまなものをとり扱っています。
その金券の中で私がよく購入しているのは、ジェフグルメカードです。ジェフグルメカードは、全国3万5000店舗の加盟店で利用できる全国共通のお食事券です。デニーズ、CoCo壱番屋、モスバーガーなど、全国展開する主だったチェーン店も加盟しています。有効期限がないのもうれしいところです。
このジェフグルメカードを金券ショップでまとめて買うのがポイントです。本書執筆時点ですが、金券ショップ「アクセスチケット」では500円券の50枚セットを2万3900円で販売しています。ジェフグルメカードの額面は2万5000円ですから、差し引き1100円、4.4%の割引を受けたのと同じ効果が得られます。
たった1100円とあなどってはいけません。資金の大小にかかわらず、たとえ1円でも、文字どおり「爪に火をともす」ように貯めていくことが、ゆくゆくは資産を大きく増やすことにつながります。まして1100円ならば、9回でほぼ1万円になるのですから、大きな節約といえるでしょう。
アマゾンを活用する
金券ショップは便利ですが、店舗の多くは都市部にあるため、身近にはないという方もいらっしゃるでしょう。また、そもそも金券ショップで買いたいものが特にないという方もいるかもしれません。その場合は、アマゾンの活用をおすすめしています。
アマゾンをご存知でない方はもういらっしゃらないでしょう。本だけではなく日用品・ファッション商品・ベビー用品・カー用品・食料品にいたるまで、ないものはないと思えるほどの品ぞろえを誇ります。しかも、近隣の店舗で買うよりも安いことが多いので、単純にアマゾンで買い物するだけでもそれなりにうまみがあります。
しかし、さらに得をする方法があります。支払い時にクレジットカードではなく、アマゾンギフトカードを使うのです。もちろん、先ほどのジェフグルメカードと同様、アマゾンギフトカードをアマゾンのサイトやコンビニエンスストアなどで購入しても意味がありません安く購入して、券面の金額との差額を浮かせるのが基本戦略です。
私はGftissueやアマテンといったサイトを利用しています。これらのサイトは、カードを売りたい人と買いたい人を仲介しています。アマゾンギフトカードは、多少変動があるようですが、おおよそ定価の3%~10%引きで取引されています。
ただし、悪意のあるユーザーによって、エラーのカードが混入されていることもあります。サイト側もその問題は認識していて、カードが利用できるかどうか30分以内に確認し、使えないカードだった場合は返金処理をしてくれるようになっています。
とはいえ、最初のうちは、高額なカードを買ったり一度に大量に買ったりするのは避けた方が賢明でしょう。
生活必需品や日用品など、何から何までアマゾンで購入し、年間で100万円利用したとすると、それだけで3万円~10万円(購入したアマゾンギフトカードの割引率により異なる)の節約になる計算です。先の金券ショップのテクニックと併用して、何とかして種銭10万円を貯めるようにしてください。
不用品から利回り100%
飲食や買い物だけで10万円を貯めようとすると、5%引きで換算したとしても1年間で200万円分の消費が必要になります。これを1年で達成しようとすると、毎月16万円超使うことになります。それはなかなか達成できないと思います。かといって、2年も3年もかけてようやく10万円……というのでは、時間がかかりすぎのようにも思います。
そこでぜひ取り組んでいただきたいのが、不用品の処分です。あなたの家にあるいらないものを売って、お金にしようということです。
不用品の処分には、基本的にヤフーオークション(ヤフオク)を利用します。これまた、ほとんどの方がご存知だと思います。しかし、特に資金が少ないという人に限って「マメにやれば売れるんだろうな」と思っているだけで、実際に利用していないものです。資金を生み出すには、まずはとにかく行動あるのみですから、ぜひ挑戦していただければと思います。
ヤフオクは、ネット上のフリーマーケットといえばわかりやすいでしょう。常時5000万点以上の出品がある、日本最大のオークションサイトです。インターネットを通じて自分の不用品を出品して、全国(ときには海外)の方に見てもらい、その品を落札してもらいます。
自分にとってはもう不要なものでも、他の人にとっては必要なものだということは、意外とあるものだなと気づけます。たとえば、あるとき大掃除をしていたら、長渕剛のファンクラブ限定のビデオが出てきました。そこで4800円の値段をつけて出品してみました。すると、値段が上昇していき、最終的には19800円で売れたのです。
そのほか、実際に私が出した不用品には、このようなものがあります。
・新聞屋からもらった美術展のチケット
・有名ブランドのファミリーセールの案内はがき
・資格試験の過去問や模範解答
・使わなくなったスキャナーや動かなくなったプリンター
・イベントの開催日限定で売られていたバッチやアクセサリー
・スマートフォンの購入時に利用できる割引クーポン
このようなものを「まず売れないだろう」とダメ元で出品してみたら、どれも数千円、時には数万円という高値で落札されました、自分がいらないと思っているものでも、世の中のどこかにはニーズがあるものです。
わらしべ長者で稼ぐ!
ヤフオフは便利な一方、出品や発想の手間がかかります。また、月498円の手数料に加え、落札時にも落札価格の8.64%の手数料が差し引かれます。これが負担だという人は、手っ取り早く、友人や知人に譲ることをおすすめします。
そもそも、ヤフオクで処分したかったものは、基本的に自分にとって不要なものです。誰かにあげてしまっても差し支えないはずです、
「では、その行為になんの意味があるの?」
という突っ込みもごもっともなのですが、実はこれに妙味があります。ある人に何かをプレゼントすると、その人は「価値のあるものを無料でいただいた」ということで、お礼をしてくれることが多くあります。
もちろん、そのお礼を最初から狙っているわけではありません。ありがとうの言葉だけでもとても嬉しいのですが、実際は逆に食事をおごってもらったり、クオカードなどの金券をいただいたりすることが多いものです(笑)。
心理学では、このようなことを「返報性の原理(法則)」といっています。返報性の原理とは、人から何かの施しを受けたときに「お返しをしなくては申し訳ない」といった気持ちになるという心理作用のことです。
人や関係性によって感じ方はそれぞれですが、ただ単に「嬉しい」「ありがたい」と感じる場合もあれば、一方的に施しを受けたままではマナーに反していると考えたり、何かで返さなければとプレッシャーになったりする場合もあるでしょう。
JACK(ジャック)個人投資家
バーテンダー、予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)を中心に2億円近くまでの資産を稼ぐ。
【JACKさんのお金の増やし方シリーズ】
(1)「お金を増やさないと」が招くギャンブル投資 味方にしたい◯◯とは?
(2)株投資のスタートは10万円の捻出から「何とかして貯める」方法
(3)「億超え」投資家が実践 大暴落に備える方法とは?
(4)株主優待を「無料ゲット」 株価下落リスクを抑える方法とは?
(5)投資で2億円を稼いだ投資家の「企業選び」5つの条件
(6)1億円に向けて覚えておきたい「王道銘柄」2つのポイント