異様に暑い日が続いています。まだ5月だというのにまるで真夏のような感じです。猛暑ということになると株式市場ではエアコンが売れる、アイスクリームが売れる、そして機能性下着などが売れると比較的好材料と受け止められると思います。明日からは少し涼しくなるようですが、「猛暑関連銘柄」に期待してもいいかもしれません。
北朝鮮の問題もまた出てきそうです。ただ地政学リスクといっても特に危険が差し迫っているということでもなく、米国大統領が自らの疑惑の目を外に向けるためにとんでもない行動に出るというようなことがなければ、特に問題はないと思います。ただ、株式市場での「空売り」の異様な増加は何とも気味が悪く、空売りをしているからといっても儲かっていないように思われ、なぜ「逆日歩」がついてまで空売りをするのか、空売りをしている人に話を聞いてみたいものです。
本日の日本市場は週末の米国市場が堅調、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も堅調でしたが、円高を嫌気する動きや週末の北朝鮮の問題などから上値の重い展開となりそうです。為替次第という感じでもあるのでしょうが、少なくとも積極的に買い上がる動きは見られそうもなく、買い戻しがどこまで続くかということになりそうです。空売りの多い銘柄などが買われそうですが、総じて冴えない展開になりそうです。
19,500円~700円の範囲が今回の上昇の「窓」となっており、この窓の水準をどちらに抜けるかということになりそうです。19,700円を抜けてくるようであれば20,000円を試すことになるのでしょうし、19,500円を割り込むと19,200円~300円、あるいは19,000円水準まで下落となると思います。
本日の投資戦略
米国株は堅調、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も堅調ですが、為替が円高に振れているということもあり、少なくとも上値は重くなると思います。為替次第ということなのでしょうが、積極的に買い上がるだけの手掛かりにも乏しく、買い戻しが入らないと戻らないということになりそうです。北朝鮮問題などもあり、冴えない展開が続きそうです。
世界同時株高という雰囲気でしたが、調整感が強まって来ています。米国の利上げによる債券から株式へのシフトも一段落となった感もあり、あとは日本市場では積み上がった空売りがどのように解消されていくのかということになりそうです。上昇している過程でも空売りが積み上がっており、どこかで「踏み上げ相場」となるのか、あるいは急落のなかで空売りが減少するのか、そしてまた、空売りが「当たり前」となって「逆日歩」なども気にならなくなってくるのか、ということになりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)