本日も暑い日になりそうな雰囲気ですが、株式市場はそろそろ調整となりそうです。G7会合の報道などを見ていると、米大統領が、米国が「駄々っ子」のように見え、英国やドイツの首相が「困り切ったお母さん」というような雰囲気です。いくら金余りといっても、リスクを取りたくない感じです。
そうは言っても株式市場に流入する資金が減るということもないと思います。今朝の新聞で報じられていたように「HFT(超高速売買)」が減るという可能性もあり、流動性を気にする向きもいるようですが、HFTが減少するようであれば相場の見通しも立てやすく、やりやすい相場になってくるのではないかと思います。HFTとは全く反対の「スロー投資」をしてみるのもいいと思います。
週末の米国株はまちまちで、円高気味の割りに夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調となったことから本日の日本市場は案外値持ちのいい展開となるかもしれません。米国市場などが休場となるなかで方向感に乏しい展開となりそうです。ただ、G7(先進7カ国首脳会議)で米トランプ大統領の通商政策に対する懸念も高まったことなどから輸出株などは買い難く、持ち高調整の売りに押されるということもありそうです。夜間取引などでいったん日経平均先物が大きく売られており、調整感が出てくる可能性もありそうです。
19,700円水準でしっかりとしていますが、引き続き19,500円~700円水準での動きが中心となりそうです。上値の重さが確認されると19,500円~600円水準まではあっさりと下がりそうです。一方上値は2万円を目指すだけの手掛かりにも乏しいということで、19,800円程度まで上昇すると売られるということになりそうです。
本日の投資戦略
海外市場が休場となることで動き難さも出てきそうです。G7でもトランプ大統領の通商政策に対する各国の困惑も見られ、積極的に買い上がる材料が見当たらないなかで売り材料とされる可能性もありそうです。欧州でのテロなども気になり、北朝鮮も相変わらずということなので、米国の利上げもある程度まで織り込んでいるとすれば、上値は重く調整感も出てきそうです。
空売りの買戻しが一気に入る場面もあるかと思っていたのですが、なかなか空売りも減りません。ただ、どこかで空売りが減少するということになると一つの買い要因が減るということですから、いくら「現渡し」が中心で買戻しを伴わずに減少するといっても、「踏み上げ相場」もあるのでしょうし、その後の「急落」ということもあるのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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