昨日は日曜日の雨となりましたが、空梅雨と言われているのですから少しは雨が降った方がいいと思います。株式市場も冴えない展開が続いていますが、積極的に買い上がるような材料もなく、上値の重い展開が続きそうです。異様に膨れ上がっている空売りもいっこうに減る気配も見られず、膠着感がさらに増してきそうです。

米国では着々と利上げが進んでいるのですが、日銀もお金を動かそうとしているのはわかるのですが、なかなか動かない感じです。銀行の貸し出しも安直なカードローンばかりであり、企業も投資をせずに自社株買いばかりということではお金が回らないということなのでしょう。IoTやドローンも含めたロボット関連などへの投資が進むと面白いと思います。

週末の米国株は引き続きまちまちとなったこともあり、本日の日本市場も方向感に乏しい展開になりそうです。為替も特に動きは見られず、米国での利上げの影響や米インターネット関連銘柄などが引き続き軟調となっていることもあり、少なくとも積極的に上値を買い上がるということにはなりそうもありません。先物の仕掛け的な売り買いに敏感に反応しながら右往左往する場面もあるのかもしれません。ただ、いずれにしても目先の需給要因での動きとなりそうです。

引き続き2万円を試しながらも上値の重い展開になりそうです。目先的には19,700円~800円水準と2万円水準での動きとなりそうです。少し先を見ても2万円水準での上値の重さを確認しながら抜けきれないということになるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

先週までのイベントや経済指標の発表が終わり、月末月初を迎える前ということで、経済指標などの発表も少なく手掛かり材料難となりそうです。6月末の四半期決算の月でもあり、ここまで4月からの業績動向、為替水準などを考えてみる時期になってきそうです。特にこれといった手掛かりに乏しいので何かテーマごとに材料が出ると大騒ぎになるということもありそうです。

米国の利上げの影響が日本や欧州、そして新興国に表れるのかどうかということも注目されそうです。特に欧州でも日本よりも早く利上げが取りざたされそうで、リスク回避の動きや信用収縮の動きになってくるかどうかということも注意が必要ということでしょう。本日は手掛かり難で動きは少なそうですが、為替動向やちょっとした先物の仕掛け的な売り買いに振らされることになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)