今朝も梅雨とは思えない天気になっており、日中は暑くなりそうですが、株式市場は閑散小動きとなりそうです。米国の利上げがあったにもかかわらず、債券から株式へのシフトということでもなく、利上げ前と後で何も変わらないという感じです。市場の雰囲気だけを見ていると巷で指摘されている米国の自動車ローンの問題などが気になってきます。
強気な向きが多い感じでもあるのですが、その割には指数上値も重い感じです。個々の株では大きく値を飛ばしているものも多く、買い方の回転が効いているのだろうと思われるようなものも多いので、逆にいったん調整となると一斉に売られそうです。皆が期待している日経平均21,000円というのは案外遠いのかもしれません。
米国市場も方向感は見られず、為替も動きはないということで本日の日本市場も週末の持高調整の売り買いに振らされるものの大きく方向感がみられるということでもなさそうです。昨日以上に小動きとなる可能性もありそうで、個別の材料で買われる銘柄があるかどうかということになりそうです。
2万円を割り込むような雰囲気はないのですが、逆に買い急ぐ動きもなく、冴えない展開が続きそうです。引き続き2万円を試す動きはあるものと思われ、底堅さが見られれば買い戻しが入り、上値の重さが気になれば手仕舞い売りに押されるということなのでしょう。当面は20,000円をキープできるかどうかということが注目されそうです。
本日の投資戦略
手掛かりに乏しい中で個別の材料で動くことになりそうです。動き出すと飛び乗ってくる投機家が多いようで、動き出すと大きく動くという傾向にありそうです。ゆっくりとした投資をするには目先的な過熱感が強いものも多く、買い難い相場が続いているということでしょう。
米国市場も買い疲れ感が出てきている感じです。ここまで米国の利上げを期待して債券から株式へのシフトもあるとみていた向きも肩透かしとなった感じでもあり、米国の金利がしっかりと上昇してこないということは、リスクがとり難いということで、株式市場への懸念や不安があるということなのだと思います。好業績銘柄で買われていないものをしっかりとみておくということで対処していくと良いと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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