暑い日が続いています。今朝は雲の間から妖しい月が出ていましたが、今のところ雨は降りそうもありません。株式市場もなんだかんだといっても堅調となっており、皆安心しているのではないかと思います。ETF(上場投資信託)の配当の売りなどが話題になっていますが、ちょっと違うような気がします。最近では新聞で報じられていることも実際と違うということなども多く、注意が必要だと思います。
それにしても意外に堅調な相場となっていますが、それだけ業績に対する期待が強いのだと思います。ただ、その割には今一つお金が動いているという雰囲気もなく、実際に出来高も盛り上がらずそれだけ疑心暗鬼ということでしょう。個々の銘柄を見ても割高感が出ているものなども多く、割高割安の是正が起きるのではないかと思われ、その際には多少混乱のようなものがありそうです。引き続き225銘柄入れ替えの持高調整の売りに注意です。
米国株がさえない展開になり、円安も一服となって夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も売られたことから、本日の日本市場は売り先行となりそうです。ただ、昨日も特に理由のないなかで持高調整の買い戻しやオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買いで指数を押し上げたことでもあり、本日もそうした買いが入ってくるかどうかということで相場が決まりそうです。小型銘柄は相変わらず値動きの軽いものに飛びつくようなことなのでしょうし、何とも落ち着かない展開になりそうです。
再度高値を試すような動きですが特に理由のないなかでの上昇でいったん動きが止まるとまたまた2万円水準を試すということになりそうです。上値を積極的に買い上がるような材料もなく、米国の利上げなど金融政策をにらみながらということで、20,000円前後での動きが続きそうです。
本日の投資戦略
昨日の日本市場は特に材料があったということでもなく、閑散としたなかで指数だけが高かったという印象です。米国の金融政策からくる為替動向が気になるところですが、利上げを急ぐということでもないようなので、ここから円安が一気に進むということでもなさそうです。一方で日本市場では逆に金利上昇なども気になるということで、冴えない展開が続きそうです。
昨日の上昇でも何とも盛り上がりに欠ける展開であり、参加者が目先の値動きに左右されるような投機家ばかりでなく、しっかりと腰の据わった買いが入るかどうかということになりそうです。四半期決算の動向、米国企業の決算動向などを見ながら、しっかりと買いが入ってくれば堅調な展開になるのでしょうが、目先筋の動きだけでは調整感が出てくるのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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