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(写真=Thampapon/Shutterstock.com)

目次

  1. SGリアルティが大阪にホテル開業
  2. CRE戦略に乗り出すSGグループ
  3. 物流REIT人気

佐川急便グループの不動産マネジメント会社がホテル開発に乗り出した。新大阪駅徒歩4分の好立地に地上24階建て、客室398室のタワーホテルを2019年末にオープンする予定だ。デリバリー、ロジスティックの拠点として好立地の事業用不動産を多数保有するSGグループの不動産CRE戦略がいよいよ物流以外の分野へも動き始めた。

SGリアルティが大阪にホテル開業

2017年7月20日、佐川急便を中核にもつ持ち株会社SGホールディングスで不動産事業を手掛けるSGリアルティ社が、リクルート <6098> のビル事業部の流れをもつ不動産マネジメントのザイマックス社と共同で、新大阪のホテル開発に着手することを発表した。

場所は大阪市淀川区宮原3丁目で、新大阪駅北西徒歩4分ほどの好立地。もともとSGグループが保有していた事業用土地2080㎡の再開発で、高さ95m、地上24階、延床面積1万8450㎡、客室398室のタワーホテル「からくさホテルズ新大阪プレミア」を2019年末に開業するプロジェクトだ。

オペレーションは、ザイマックスが100%出資する子会社の「からくさホテルズ」が行う。「からくさホテルズ」は現在、札幌、京都、なんば、心斎橋などに5ホテルを運営している。

新大阪は関西交通のハブであり、関西国際空港からも1時間程度のアクセスでインバウンド需要にとっても好立地だ。計画では大型バスが乗り入れ可能な車寄せを備えた「からくさホテルズ」の旗艦ホテルとなる見込みである。インバウンド観光客による、大阪、神戸、京都、奈良など関西観光のゲートウェイとして機能することだろう。

CRE戦略に乗り出すSGグループ

SGリアルティは、これまでは2007年に設立された佐川急便グループの不動産マネジメントを行う会社で、グループ内のCRE戦略を担っている。

CREとは企業不動産(Corporate Real Estate)の略。CRE戦略は、企業不動産を有効活用する経営戦略のことだ。日本企業のバランスシートの約3分の1は、本社、営業拠点、工場といった不動産が占めている。かつては、CREの有効活用についてはあまり意識されていなかったが、株主に対して企業価値の最大化に努力するスチュワードシップ・コードが重要視されるようになり、CRE戦略は上場企業に欠かせないものなってきた。具体的には、所有不動産を、集約、スクラップ&ビルド、流動化、証券化するなどで有効活用し収益を最大化する。保有不動産をREITに売却するのも戦略の一環といえよう。

SGリアルティはこれまで物流不動産を投資対象にしてきていた。今回はその枠を超えて、保有土地の有効活用をはかるCRE戦略の一環として、ホテル開発に進出する。

SGリアルティは、SGグループの物流施設を主とする約330件の不動産を所有。グループ内物流の施設だけでなく、外部向けの大型物流施設も有している。今後もこういった開発案件が増えてくる可能性も高いだろう。

物流REIT人気