楽天トラベルが発表した、今春の国内カップル旅行先「人気上昇率エリアランキング」で、三重県(伊勢・二見エリア)が1位となった。同エリアは、予約人泊数において唯一、2016年の同時期比較で50%以上の伸び率を記録している。2位は旅行先人気ランキングでも常連の富山県(富山市・八尾・立山山麓)。そして首都圏在住者を中心に宿泊予約数を倍増させた山形県((山形市内・蔵王・かみのやま温泉)が3位だった。

ランキングは、前年同時期の予約人泊数(予約人数×宿泊数)と比較し、上昇率の高い順に順位を決定している。上位10エリアを見ていこう。

2017年のキーワードはアクセスの向上。話題性とインバウンドで大きな変化

伊勢志摩サミットなど国内の注目を集めた三重県は、志摩(賢島・磯部・浜島)エリアも8位にランクイン。10位以内に複数のエリアが入ったのは三重県のみで、人気の上昇を印象付けた。その他、鹿児島県、大分県、宮城県、静岡県、島根県の5県がトップ10入りを果たしている。

2016年の春に行われた類似の旅行先人気上昇率ランキングでは、上位3県(和歌山県、福井県、鳥取県)の傾向として、インバウンド効果や行政主導の観光施策による影響が色濃く見て取れたが、2017年は交通アクセスの向上も人気上昇のカギとなったようだ。

8位までが上昇率40%以上--国内旅行にはまだ見ぬ人気エリアが多数存在

10位 島根県(松江・玉造・安来・奥出雲)+38.5%
9位 静岡県(東伊豆・河津) +39.3%
8位 三重県(志摩=賢島・磯部・浜島) +41.7%
7位 宮城県(秋保・作並) +42.6%
6位 大分県(大分市内) +43.9%
5位 鹿児島県(南薩=指宿・枕崎) +44.6%
4位 栃木県(鬼怒川・川治・湯西川) +44.8%
3位 山形県(山形市内・蔵王・かみのやま温泉) +48.5%
2位 富山県(富山市・八尾・立山山麓) +48.6%
1位 三重県(伊勢・二見) +61.6%

5位以下をみると、2016年の同時期には熊本県で発生した大地震の影響によって、九州エリア全体の観光地でキャンセルが相次いだ。あれから1年が経過し、九州から2県もランクインしている点からは回復の兆しが窺えるとともに、観光客誘致の努力が見て取れるのではないだろうか。

4位 栃木県(鬼怒川・川治・湯西川)+44.6%--新型特急の導入でアクセス向上

栃木県
(写真=PIXTA)

秘湯や世界遺産など数多くの観光名所が点在する栃木県(鬼怒川・川治・湯西川エリア)。以前から人気の高いエリアではあるが、アクセスの向上をきっかけに予約人泊数が上昇。4位にランクインした。

東武鉄道が26年ぶりに新型車を投入したことでも話題になった新型特急「リバティ」は、2017年4月21日から運転を開始。ダイヤ改正によって直通列車が増便され、都心から日光・鬼怒川方面へのアクセスが飛躍的に向上した。それに伴い都内在住者の予約数は前年の同時期比で約1.5倍も上昇する結果となった。

3位 山形県(山形市内・蔵王・かみのやま温泉)--花回廊を県内全域に拡大

3位の山形県は、11年目を迎えた「花回廊キャンペーン」が「『山形日和。』花回廊キャンペーン」として生まれ変わり、実施地域を県内全域に拡大。さらに例年よりも開催時期を1カ月前倒したことが、予約数の上昇につながったと見られる。

また山形市内・蔵王・かみのやま温泉エリアでは、首都圏からの温泉客が上昇し、前年の同時期に比べ115%も伸張している。

2位 富山県(富山市・八尾・立山山麓 )--「雪の大谷」インバウンドで予約約2.5倍

富山県
(写真=PIXTA)

世界的にも有名な観光名所である立山黒部アルペンルートを有する富山県(富山市・八尾・立山山麓エリア)が人気上昇率第2位を獲得。2016年同時期に発表された旅行先人気上昇率ランキングでも10位以内にランクインしており、定番の旅行先として定着しているといえる富山県だが、カップル旅行では特に高い人気ぶりを見せた。

この結果を牽引しているのが、訪日外国人観光客。その予約数は2倍以上も上昇している。「インバウンド需要」という言葉がまだ一般的ではない頃から訪日外国人観光客の誘致に注力しており、台湾など雪の降らない国からの観光客を中心に人気を集めるエリアとなっている。さらに2017年は「雪の大谷」で知られる立山黒部アルペンルートの全線開通日が4月15日と例年より早く、全体の伸張にもつながったと見られる。

1位 三重県(伊勢・二見)--「伊勢志摩サミット」で人気急上昇

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(写真=PIXTA)

8年ぶりの日本開催となった主要国首脳会議。その開催場所として選出された三重県・伊勢エリアは、「伊勢志摩サミット」の開催によって一気に話題の地となった。

さらに2017年3月11日からは伊勢二見鳥羽ラインの無料化が開始され、あわせてこれまでイベント時にのみ開放されていた、県営施設前の仮設インターの常時開放も決定した。これにより交通アクセスと利便性が飛躍的に向上。結果、予約人泊数の上昇につながった。

4月21日から約3週間の日程で開かれる「お伊勢さん菓子博2017」は、40年ぶりの東海エリア開催となる。伊勢市は2018年のインターハイ(全国高等学校総合体育大会)会場にも決定しており、引き続き熱い視線が注がれる注目のエリアとなっている。
ランキングトップ10位に入った各エリアの上昇率は、8位までが40%以上、9位および10位においても40%近い数値となっている。この数値や変化の理由に着目すると、アクセスの向上や宣伝方法の改善など、小さなきっかけが旅行の人気に大きな変化をもたらしているように見える。(ZUU online 編集部)

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