台風が来ているのですが、なんと観測史上最も長生きした台風ということになるようです。株式市場も全く動かないという感じの相場が続いていますが、いつまでも動かないということはなく、どこかで動き出すのでしょうから、その動きについて行こうというように虎視眈々と狙っている向きも多いのだと思います。

皆が動いた方に付くということで動き出すと一気に動くことになりそうで、一昨年夏のようにちょっとしたことで一気に売られるとか、逆に一気に買い戻しなどが入って上値を抜けてくるということもあるかもしれません。ただ、これだけ好調な決算がみられるなかで上値が重いということを見ると、出尽くしとなったところからの調整が気になります。

本日の日本市場は米国株高や円高一服となったことが好感されて買い先行となりそうです。ただ、好決算に反応したことで買い手掛かりに乏しくなっているものも多く、さらに買い上がられるかどうかということになりそうです。週末のヘッジ売りの買戻しなどもあるのでしょうが、朝方からの買い一巡後は再度売り直されるということもありそうです。

2万円を回復できるかどうかということでしょうが、回復できたとしても上値は重くなりそうです。「2万円を超えれば売り」という雰囲気が出てくるか「2万円を割り込むと買い」という雰囲気になるかということでしょうが当面は2万円を挟んでの動きが続きそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

今週はオプションSQ(特別清算指数)の算出もあるので、オプションの動向次第では大きく動くこともありそうです。持高調整のための先物の売り買いで指数が振らされる場面もありそうです。好調な決算発表も多いのですが、織り込んだ後の動きが気になります。買い直されるには円安が進むということも必要でしょうし、週末からの「お盆休み」も波乱要因となりそうです。

いずれにしても決算発表が出揃ってくるところでの「持高調整」が今週は中心になりそうです。上がれば売られるのでしょうし、さらに買戻しが入るかどうかということになり、下がれば買戻しが入るのでしょうが、手仕舞い売りを急ぐ動きでも出てきてしまいそうで、目先の需給に振らされるということになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)