相変わらずの曇り空で、梅雨のような天気が続いています。気圧配置はまさに梅雨と同じパターンであり、「夏」が恋しくなってきます。株式市場への直接的な影響はないのでしょうが、農作物への影響などが株式市場や金融市場に影響が出てくるということもありそうです。幸いなことに西日本ではしっかりと晴天が続いており、暑い夏ということなので影響が緩和されますが、ここからの天候不順も「リスク」として考えておいても良いと思います。
世界的な金余りの終わりを考えざるを得ないところで北朝鮮問題や米国内の政治の問題、そして欧州を中心とした「テロ」への懸念と金融市場を巡っては波乱要因も多いと思います。日本株式市場も冴えない展開となっていますが、天気と同じでいつまでも雨が降り続けるわけでもないのですから、冴えない動きだからといって悲観に陥ることもなく、逆に好調な相場となっても楽観に過ぎることもなく、冷静に相場の動向を見るということが必要と思います。
週末の米国市場が冴えない展開になったことや円高が進む場面もあったのですが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が案外値持ちもよかったのですが、本日の日本市場は引き続き冴えない展開になりそうです。米国の政治問題や欧州でのテロへの懸念などもあり、また引き続き北朝鮮問題などもあってリスク回避の円高が進めば売り急ぐ場面も出てくるものと思います。
19,500円を割り込むと買戻しも出てくるという感じになっていますが、19,500円を超えてさらに買い上がるということもないと思います。下値は目先的には19,200円~300円水準では売られにくくなりそうですし、19,000円台前半での動きが続くと思います。
本日の投資戦略
米国株の崩れや海外要因で調整感が強まっています。諸々の「リスク」を回避するということで円高に振れるということが日本株下落の要因ですが、ちょっとしたことが「リスク」と捉えられており、結局は米国での利上げや資産圧縮などが米国金利を押し上げるというような展開にならないと調整も否めないということでしょう。
企業業績が好調と言っても円安要因で好調という企業が多いのですから、円高ということになると上方修正期待が失望に変わるということになりそうです。ただ、意外に日本国内では個人消費が伸びているのではないかと思われるようなこともあり、個人消費などが好調という指標などが見られれば再度上値を試すような動きになってくるのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
メールマガジン
も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)