今朝も蒸し暑い朝でしたが、風はなんとなく秋の気配を感じさせるような朝でした。株式市場も週末のイベントを終え、次は何を見て動くかということになりそうですが、北朝鮮のミサイル発射などが取りざたされて積極的に買い上がるという雰囲気でもなさそうです。ただ、今年の4月、5月の時のように時に何がどうしたということでもなく突然買い直されるということもあり、金利情勢や為替に反応することになるのでしょう。
北朝鮮問題やテロへの懸念ということになると決定的な解決ということは難しそうで、かといって企業業績に大きな影響があるかといえば特にないということになりそうです。かつてのギリシャの問題もそうでしたが、企業業績や世界的な金融市場に大きな影響がないのであれば、それほど慌てる必要もないのだと思います。今回のイベントもそうでしたが、「大山鳴動して・・・」ということが多いのだと思います。
米国株がまちまちでしたが、為替が若干円高となったことや先週末の反動から本日の日本市場は冴えない展開になるのではないかと思います。北朝鮮がミサイルを発射したことなどが取りざたされる場面も出てきそうで、買い戻し一巡からの手仕舞い売りに押されるということになりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は値持ちも良かったのですが、これもまた買戻し一巡ということになると手仕舞い売りに押されるということになりそうです。値動きの軽い小型銘柄などが個別に物色されることになりそうです。
引き続き19,200円~300円水準を下値に19,500円水準を意識する、あるいは超えてくるようなことがあれば手仕舞い売りに押されるということになりそうです。為替に連れての動きになりそうで、円安が一気に進むということでもなければ上値も重いのでしょうし、円高にならなければ底堅さが見られるということなのだと思います。
本日の投資戦略
結局「いつものこと」ではあるのですが、大騒ぎした「ジャクソンホール」も特に何もなく、何も変わらない状況です。結局は企業業績動向ということなのでしょうが、円高が進むということになると「円安」ということで好調な業績となったものなどは手仕舞い売りに押されるということになりそうですし、円安になると株が買われるという状況には変わりなさそうです。
結局は米国の金利、欧州の金利次第ということであり、金融政策次第ということになりそうです。ここからは欧米の金融政策の方向を決定づけるようなニュースや経済指標に反応することになるのでしょうが、その前には「トランプリスク」への懸念、そして北朝鮮問題など政治的なリスクに反応することになるのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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