株式市場は手掛かり難となっていますが、今朝早くまた北朝鮮がミサイルを発射しました。日本の上空を抜けていったということで詳細はまだわかりませんが、何ともやりきれない感じです。これも一種の「テロ」と考えるのであれば、何食わぬ顔で平然として「テロに屈しない」という意思を見せるということも必要だと思います。

株式市場への影響は本来であればそれほどないはずですが、現時点で為替が円高に振れて来ており、「リスク回避」の動きとなると買われていたものから手仕舞い売りに押されるということになりそうです。ただ、慌てる必要もないと思われますし、実際の影響は軽微と考えて良いのだと思います。・・・それにしても本当に腹が立ちます・・・。

米国市場はまちまち、為替も動きが見られず、本日の日本市場は昨日同様に方向感に乏しい展開になりそうです。積極的に上値を買い上がるような材料もなく、逆に売り急ぐこともなくということで目先的に値動きの軽いものが幕間つなぎ的に買われる、あるいはここまで売られ過ぎたものが買い直されるということになりそうです。

昨日も19,500円を超えると売られるというような形であり、上値の重さが見られます。一方で手仕舞い売りに押されても日銀や年金の買いが期待されて下げ渋り、信用取引の売りの買い戻しなども見られるということで動けない感じです。当面は19,000円台前半での動きとなるのでしょうし、19,500円をしっかりと抜けてくる時も、19,000円を割り込むという時も、何らか日米欧の金融政策などのニュースが出た後ということになりそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日同様に「冴えない展開」が続くのでしょうが、かと言って売り急ぐこともなさそうです。為替くらいしか手掛かりもなさそうですが、動かないと思っているだけに先物の仕掛け的な売り買いなどがみられると、案外一方向に動くということもあるのかもしれません。為替や債券も株式市場と同じように手掛かりを探しているので、何かが動き出すと大きな動きになるということもありそうです。

北朝鮮での核実験の準備が整ったという報道もあり、手掛かりに乏しい中では先物の仕掛け的な売り買いに、こうした北朝鮮問題などが取りざたされると、大きく反応してしまうこともありそうです。いずれにしても「動かない」ことを前提に、ちょっとしたきっかけで動く可能性があるということを頭に入れておいた方が良いのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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