米国のハリケーンも日本の台風もかなり強力になってきており、台風が来ている週末ということで被害も心配されます。株式市場は今週は買い戻しを中心に押し上げられ堅調となっていますが、さすがに上げ一服という雰囲気になっています。それでも今年のゴールデンウィークの時のように一気に買い上がるということもありそうで、いずれにしても目先の需給要因だけで決まるということなのでしょう。

動いているものに飛びつくということも楽しいのかもしれませんが、のんびりと待ち伏せをしているという投資も良いかもしれません。右肩上がりに順調に上昇しているものも多いのですから、好業績銘柄などが買われていない状況の時に投資を考えてみるということで良いのではないかと思います。

米国株はまちまち、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は堅調ですが、本日の日本市場は北朝鮮問題や3連休を控えた週末ということでの手仕舞い売りもありそうで、加えて円安一服となれば冴えない展開になりそうです。昨日も軟調となりましたが、積極的に買い上がる材料もなく、手仕舞いの買い戻しを急ぐ動きがでれば下げ渋り、堅調となるのでしょうが、そうでなければ冴えない展開となりとうです。

20,000円を意識すると売られるということですが、ちょうど一目均衡表の雲のねじれの日柄となっており、ここから再度下値を試すということになりそうです。19,500円~600円水準の値固めとなるか、急騰の反動から一気に19,200円~300円水準まで試すかということになるのでしょう。上値は引き続き20,000円水準を意識するということなのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日も特に材料のないなかで下げ渋り感がありましたが、ちょうど4月~5月にかけての展開と同じような雰囲気です。特に理由のないなかで買い戻しを中心に指数が押し上げられるということで、買い戻しが一巡となるかどうかということで相場の方向が決まりそうです。本来であれば、北朝鮮のミサイルが気になる3連休ということで手仕舞い売りやヘッジ売りも嵩んでくるものと思います。

結局は株式相場は「需給」で決まるのですが、目先の需給=持高調整の売り買いなどに振り回されそうです。米国でもFOMC(公開市場委員会)が気になり、日本でも特に金融政策に変わりはないのでしょうが、日銀金融政策決定会合が気になるということなのだと思います。債券から株式へのシフトも一巡となると一気に手仕舞い売りに押されるということもありそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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