今日は朝から天気は良いのですが、株式市場も米FOMC（公開市場委員会）が終わっても堅調な地合いが続きそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は素直に円安に反応しているということですが、日銀の金融政策決定会合での日銀の対応も気になるところです。

日銀までもが欧米に続いて「金融緩和の終了」をにおわせるようなことがあれば、インパクトは大きいと思われますが、さらに緩和を強化するということはないと思われるので、何も変わらないといった場合に市場の反応がどうなるかというところも気になります。特に何も変わらないということであれば、米国の債券売り株式買いの流れが続いているということで堅調な地合いが続くということになるのでしょう。

米国では利上げ継続ということで円安に振れ、本日の日本市場も買い先行で堅調な展開が期待されます。ただ、日銀の金融政策決定会合の結果発表もあり、日銀の対応次第では手仕舞い売りも出てきそうです。債券売り、株式買いの動きがまだ続くのかどうか、日銀のスタンスに変化があるのかどうかということで相場の方向も決まりそうです。

20,000円を一気に抜けてきた割には堅調な展開です。昨日の十字足から本日陰線とならなければ上値を試すことになるのでしょうが、日銀の金融政策決定会合が終わると材料出尽くしということでの手仕舞い売りも出て上値も重くなりそうです。20,500円水準まで一気に上昇するというよりは20,200円～300円水準で上値が重くなるということではないかと思います。いったんは2万円水準までの調整もあると思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

米国のFOMC（公開市場委員会）も終わり、想定通りという感じですが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物の動きはこれまでと全く変わりない感じです。素直に円安を好感したということでしょうが、日銀の金融政策決定会合の結果も特に何も変わらないということになれば手仕舞い売りも出てくるのではないかと思います。

本来であれば、米国の利上げ、資産圧縮は金融緩和が終了したということで株式市場にとってもマイナス要素なのですが、債券売り、株式買いの動きが続いているので株式市場も堅調ということでしょう。ただ、これまでの昨年12月からの利上げ局面にみられるように、債券売り、株式買いという流れも限度があり、すぐに債券売りが止まると一気に調整となることもありそうです。日本市場でもとりあえずは円安に反応しているのでしょうが、日本でも金融緩和が終了、世界的な金余りの終わりとなると株式市場へのマイナスの影響も出てくると思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 （現・ アルゴナビス ）、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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