ただの節約術ではない。資産形成を目的とした合理的選択

資産形成のためには、シンプルですが以下のことが考えられます。

・ 世帯収入を増やす
・ 家計支出を減らす
・ お金に働いてもらう(運用する)

世帯収入が伸び悩む中でできることは、支出を減らし家計収支を改善することです。家計改善、節約というと、「食費」や「通信費」など日々使われるお金に目が向きがちです。しかし、効果的な支出削減方法であるとは正直言えません。

自家用車の所有コスト試算でみたように、家計支出に占める割合の高い固定費、長い間支払う費用にまず着目すべきです。ファイナンシャルプランナーが、生命保険の見直しや住宅ローンの借り換えをすすめるのも同様の理由からです。そう考えると、車を所有することで得られる利便性・メリットは、所有にかかるコストという犠牲のもとに成り立っていることに気がつきます。

たとえば、自家用車を手放して公共交通機関やカーシェアリングを利用するだけで、もしかすると毎月の家計収支は「赤字」から「黒字」になるかもしれません。そのお金をコツコツ貯められれば、将来かかる住宅購入資金や教育費の一部にできるかもしれません。あるいは、住宅ローンの繰上返済に回して完済を早めることも可能になるかもしれません。

現金には、さまざまな商品・サービスと好きな時に交換できる自由度があります。ただ貯めるだけでなく、資産運用や不動産投資などお金自身に働いてもらい、新たな収入源となりうる可能性もあるでしょう。

自家用車所有は、長期的にどれくらい家計支出にインパクトを与えているかをみてきました。少なからずお金をかけるのであれば、かけるだけの価値があるか、そのコスパをじっくり比較検討してみましょう。

「車があったほうが何かと便利」という安易な決めつけで車を購入、維持することで、本来はできた資産形成のチャンスを逃してきたかもしれません。そう思い始めたのなら、自家用車を今後も所有し続けるか、再検討してみてはいかがでしょうか。

持たない、シンプルな暮らしを心がけることで家計収支は大きく変わります。家計にゆとりができれば、貯める・増やすことができるようになります。

将来が不安、老後のお金が貯まらないのであれば、今すぐ家計収支を見直してみましょう。行動を変えなければ結果は変わっていきません。(提供: 不動産投資セミナー

【オススメ記事 不動産投資セミナー】
40代から考える退職金を活用した資産運用
2020年東京五輪に向けた不動産投資の戦略とは
マンション経営やアパート経営の始め方を解説!
ワンルーム投資の失敗から学ぶ成功への3つのポイント
どうやって始めるの? 不動産投資の買い方解説!