3連休明けということで相場も変わるということもありそうですが、天気は上々10月10日の晴れの特異日は今年も晴れたということで気分的には悪くないという感じです。世界的な同時株高となっていますが、こうしたときこそ危ないという感じでもあります。今年はちょうどブラックマンデーから30年という年ですから、諸々当時と同じように微妙なずれが大きく相場を動かすということもあるかもしれません。

当時のことを覚えている人も少なくなっていると思いますが、当時は本当に大変でした。今から考えると昨年の米大統領選挙の時のような下げの方がきつい感じですが、相場が全く違っているのですから、何とも言えません。それでも、まだまだ当時と同じようなことが起きる可能性もあるのですから、いろいろな相場の想定をしておき、その相場に合わせて対処していくということが必要なのだと思います。

日本市場が休場となっている間の米国市場が軟調となったことから、本日の日本市場は冴えない展開になりそうです。先週末も上値は重かったものの、指数に影響の大きな銘柄が買われて指数を押し上げましたが、本日も同じような展開になるかどうかということになりそうです。北朝鮮問題などもあって上値も重くなるものと思われ、上値の重さが嫌気されて目先的な過熱感を冷ますように手仕舞い売りを急ぐ動きが出てくるかもしれません。

ほんの1~2銘柄だけで指数を押し上げている感じです。引き続きそうした銘柄に買いが入るのかどうかということになるのでしょうが逆にそうした銘柄が買われ過ぎということで売られ始めると下げがきつくなるということもありそうです。目先的には20,500円水準での底堅さを試すことになるのではないかと思います。あっさりと割り込むようであれば一気に20,000円を意識するところまで調整ということもありそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

先週末も引き続き堅調な展開となりましたが、一部の銘柄に指数が押し上げられているという感じです。相場全体としてはさすがに上値も重いということでしょう。一昨年夏に21,000円を目指したところでは為替も1ドル=125円となっており、輸出株のけん引ということでしたが、今回は単に指数に影響の大きな銘柄が上がっているだけという感じです。ここからさらに買われるにはけん引役が欲しいところです。

日産自動車 <7201> に続き今度は神戸鋼 <5406> で不祥事が発覚しました。多方面への影響も懸念されることですし、不祥事への懸念などが取りざたされてくると上値は重くなるのでしょう。また、北朝鮮の問題も取りざたされるということになりそうですし、政局の混乱も気になるところであり、上値の重さが気になると冴えない展開になってくるものと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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