まるで梅雨のような天気が続いています。さすがに今朝は寒かったので半袖のポロシャツはやめてシャツを着てきましたが、株式市場は堅調な展開が続いており、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物の動きを見ていると本日も堅調な始まりとなりそうです。指数先行型ということで指数に影響の大きな銘柄だけが上昇しているという雰囲気ですが、そろそろ調整感が出てきても良いと思います。
先週までの動きを見ているとTOPIXに比べて日経平均が買われているという状況でTOPIX買いの日経平均売りという取引の巻き戻しが行われているという可能性もありそうです。その動きが続いているうちはTOPIX売り日経平均買いということで日経平均主導で上昇が続くということではないかと思います。企業業績が良いから買われているということもありますが、円高になると企業業績に対する懸念が出てきてもいいので、その動きがないとなると、業績だけで買われているということでもないと思います。
本日の日本市場は先週のような指数先行型の買いが続くかどうかということになりそうです。週末の米国市場が堅調となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調となったのですが、円高が進んでおり、どのように反応してくるかということになりそうです。北朝鮮問題などもあり、オプションSQ（特別清算指数）算出も終わったことで流れが変わるのかどうかということです。さすがに今月に入ってから9連騰となっており、目先的な過熱感も出てくるところでもあり、いったん手仕舞い売りに押されるということになると調整となるのでしょう。
一気に21,000円を抜けてくるということは予想外でした。オプションSQが21,000円水準ということはあっても手仕舞い売りも嵩んでくると思ったのですが、意外に21,000円を超えて大きく上昇するということになりました。節目らしい節目がないのですから「青天井」ということにもなりそうですが、さすがに直近の安値から2,000円上昇したところなので、上昇幅の半分程度の調整はあっても良いのだと思います。
本日の投資戦略
先週末もファーストリテイリング <9983> が大きく上昇したこともあり、日経平均はあっさりと21,000円の大台に乗せ、週末の夜間取引やシカゴ市場でもさらに上昇するという状況になっています。円高にもかかわらずここまで買われているということは単純に「好業績」ということでもないのでしょうから、他の上昇要因と考えられます。そしてその上昇要因がなくなれば調整となるのだと思います。
今回の上昇要因は「TOPIX買い、日経平均売り」の巻き戻し（解消）ではないかと推測されます。今年3月にはTOPIX買い、日経平均売りのポジションが積み上がったということもありましたが、そうした取引の巻き戻しなどが起こっているのではないかと思います。そして今度はTOPIXに比べて日経平均が買われ過ぎると、日経平均売り、TOPIX買いの動きも出てくるのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 （現・
アルゴナビス
）、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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