今日も雨の朝となりました。株式市場は米国も日本も依然として堅調な地合いが続いており、日経平均はついに10連騰となりました。10連騰というのも記憶にないのですが、特に理由がないなかで日替わりのヒーローが表れて指数を押し上げているという感じです。指数が高いという印象が強いので過熱感が強い感じでもあるのかもしれません。

高値付けている銘柄に飛びつくというようなことでもないとこうした相場ではなかなか買うことができません。利益確定したのは良いが次に買う銘柄が見つからないということも多いのではないかと思います。こうしたときは「休むも相場」ですし、いつまでも上げ続ける相場もないのですから、ゆっくりと指数の高値を見極めるということでも良いのだと思います。

米国株が堅調、為替も円安となったことから本日の日本市場は買い先行となりそうです。ただ、昨日は先週まで見られた指数を押し上げるような買いが見られませんでしたが、本日はそのような買いが入るかどうかというところが注目されます。昨日は「月曜日だから」入らなかったのか、「SQも終わったから」入らなかったのかということであり、本日も買いが入れば高いのでしょうし、入らないと目先的な過熱感が強いこともあり手仕舞い売りに押されることになりそうです。

依然として堅調な展開となっています。さすがに21,000円台に一気に乗せてきたということで手仕舞い売りが出てきてもいいのでしょうし、いったんは21,000円水準、あるいは21,000円を割り込むような水準での下値堅めということが見られるのではないかと思います。いずれにしても21,500円までは届かずにいったんは調整となるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

ついに10連騰となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調なことから本日も買い先行となりそうです。円高に振れても売られず、為替への反応も鈍く、目先的な過熱感もものともせずに上げ続けているのですが、さすがにそろそろ上値も重くなりそうです。先週見られたような指数を押し上げる買いが入るのかどうかということであり、先週末はファーストリテイリング <9983> の好調な決算、そして昨日はソフトバンク <9983> の子会社の話題から両社が高く、指数を押し上げた面もあるので、ここからはさらに買われるかどうかということです。

チャートだけを見ると日経平均もファーストリテイリングやソフトバンクも「天井」となってもおかしくない形ではあるのですが、なかなか「天井」感が出てきません。やはり、野も山も皆一面に強気になれば天井ということであり、呆れ果てたる値が付けば天井ということなのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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