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(画像=TOYOTA Webサイトより)

目次

  1. トヨタ・センチュリーが21年ぶりモデルチェンジ
  2. 「特別なクルマ」の証しだったV12エンジン
  3. センチュリーは特別で特殊なクルマ
  4. 超高級車にもエコ化の波が押し寄せる
  5. EVやFCVという選択肢は無かったのか?

トヨタ・センチュリーが21年ぶりモデルチェンジ

センチュリーが21年ぶりにモデルチェンジし、3代目となる新型はハイブリッドシステムを搭載した。2018年6月に発売され、販売価格は1960万円。最上位グレードのセンチュリーハイブリッドリムジングレードは6,000万円前後となる。

センチュリーといえば、重厚で威厳を感じさせるエクステリアや後席重視のパッケージングで、「運転は運転手が行う」ショーファーカー。先代モデルも部品や組立の多くをハンドメイドで生産、国産乗用車として唯一V型12気筒エンジンを搭載するモデルでもあった。

しかし、今回はV12気筒エンジンを廃止し、V8気筒 5.0リッターハイブリッドエンジンを搭載。トヨタがセンチュリーまでハイブリッド化するのは時代のすう勢といえそうだ。

「特別なクルマ」の証しだったV12エンジン

V型12気筒エンジンは大排気量と多気筒化により高い出力が得られるだけでなく、振動が少ない「理想のエンジンレイアウト」といわれてきた。

その特性からフェラーリやランボルギーニなどのスーパースポーツに多く採用されてきたが、高級車セダンの中でもロールスロイスやメルセデス・マイバッハなど超高級車の世界でもV12エンジンは現役だ。

現在ではV8やV6エンジンでも電子制御やターボの技術などにより高出力化できるが、低~中速域での高い静粛性やスムースな加速性能はV12エンジンにはかなわない。

たとえ性能面でV12に並んだとしても歴史と伝統が重要なファクターである超高級車には、V12エンジンという記号性が大事なのである。

センチュリーは特別で特殊なクルマ