今朝は雨がパラパラと降っていましたが、株式市場は相変わらず上昇となっています。天気が良くても悪くても株価は上昇となって、16連騰となりました。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高いこともあり、本日も堅調な展開が期待され、本当にこのまま休むことなく毎日高くなるのではないかと思ってしまいます。ただ、そう思ったところが天井(と何度も言ってきていますが)いうこともよくある話して、毎日「今日が天井」と言い続けているのですが、そろそろいったん調整となっても良いのではないかと思います。

米国株が高くても安くても、為替が円高でも円安でも買われるという状況が続いており、買い方の回転が効いている感じです。ただ、逆に言えば売り方の限界も近づいているのではないかと思われ、買い戻し一巡となり、改めて売り直す気力も起こらないという気分になってくれば調整となるのでしょう。売り方の「買い戻しクライマックス」が見られるかどうかということになりそうです。

米国株高や円安を受けて本日の日本市場も買い先行となりそうです。連騰に次ぐ連騰ということで過熱感もあるのですが、買い方の回転が効いているという感じでまだまだ調整となりそうもありません。買い戻しを急ぐ動きで指数が押し上げられ、改めて売り直されてもすぐに買い戻しが入るという感じで上昇スパイラルとなっており、下がり始めると下がるのでしょうが、基調はまだまだ強いということのようです。

16連騰となってもまだまだ堅調です。さすがに昨日は調整もあるかと思ったのですが、いつもように買い直されるということでいよいよ22,000円を意識する水準となりました。さすがにここからは手仕舞い売りも出てくるのでしょうし、いったん売られると逆に節目がないだけに一気に21,500円水準などを試すこともあるのでしょうが、売られ始めるまでは強いということになりそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

いっこうに上昇が止まりません。本当に長いこと相場を見て来ていますが、こんなことは初めてです。買い戻しや買い直しのチャンスもなく上昇しているという印象でもあり、「エイヤー」と買ったものとか、仕方なく買い戻したものが結果的には正解だったということになっています。よく、強気な人が弱気になったら底値、弱気な人が強気になったら天井、ということもいわれますが、今回ばかりは本当にいつまでも上昇が続くのではないかと思ってしまいます。

それでも、どこかで上げ一服となることもあるのでしょうし、さすがに買われ過ぎという銘柄も出てきそうです。銀行株や鉄鋼株が上昇すると相場も終わりということも言われ、そろそろか、という気もしてきますし、いったん調整となると急落ということも頭に入れながら対処しなければならないと思います。ただ、そういっていても、一方ではまだまだ上昇が続くという手も打たなければならないと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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