2017年10月25日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

今週辺りで決定の可能性が高い次期FRB議長人事だが、ここに来てある程度シナリオがみえてきたように思える。

現在の報道をみると、共和党がテーラー氏を推薦している。そのためパウエル氏とテーラー氏のデッドヒートが繰り広げられている。仮にテーラー氏勝利の場合、米金利の急上昇が見込まれる。厳格なテーラールールに基づく運用を行うならばおそらく、政策金利は3%、米ドル/円も115円を目指す展開となるだろう。

一方、ハト派のパウエル氏が勝利しても織り込みつつあるので、そこまで下値が下がることはないとみている。またテーラー氏が負けても副議長就任の予想もあるため、どちらに転んでも米ドル/円の下値は限定されそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

テクニカル的には米ドル/円の上方向をみた場合、急所となる7/11の高値114.50円を抜けてくれば115.00円がみえてくる。しかし、もしここでもたつけばレンジ相場が続く可能性も否めない。米ドル/円が膠着状態であれば、動きのあるポンドへシフトしても良さそうだ。

本日25日(水)17:30より英GDPが控えており動意づくには十分。英GDP発表では先行き不安なBrexit交渉と対照的なイギリスの景気回復を、市場がどう受け止めるかがポイントになる。ここ最近、英中銀メンバーからは利上げに否定的なコメントが多く、英ポンド/ドル、英ポンド/円の上値は限定的となるかもしれない。

井口喜雄
トレイダーズ証券 市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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