株式取引
(写真=PIXTA)

上場相場で損をしないために

本連載最終回の今回【第5回】では、せっかくの上場相場で「損をしてしまう取引」について紹介する。投資で成功するためには勝つための方法に焦点を当てることも重要かもしれないが、それ以上に損をしない方法、損を最小限に抑える方法を考えることが重要だ。

その方が金銭的にも精神的にもリスクが少なく、トータルで勝ち進めることができる。今回紹介する内容は損をしない方法だが、損をせずに投資を続ければ当然勝ちに以外にない。

トレンド変化による株高は大型株が主導

株式市場には株価のトレンド(大きな流れ)が存在している。「トレンドに逆らうな」という言葉がある通り、大きな流れに逆らって取引をすると投資の世界では勝てないばかりでなく、損失を出してしまうことがある。逆にトレンドに乗って素直に取引をすれば株式投資で利益をあげることはそれほど難しくはない。

相場環境が大きく変化し、新しいトレンドが発生する場合には相場を引っ張っていくのは日経平均株価225種をはじめとした大型株である。大型株は時価総額の大きな銘柄であり、例えばトヨタ自動車 <7203>、ソフトバンク <9984>、野村ホールディングス

<8604> といった企業がこれに当たる。

逆に言えばこのような株式が上昇している途中で「空売り(株価が下がると利益が出る)」を仕掛けてしまうと、手痛い目をみることにもつながることは覚えておくと良い。

業績好調株の利益確定売りにご用心