2017年11月9日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

本日9日(木)夜中に、米上院の税制改革独自法案が公表される。目下最大のマーケットの注目事項だが、期待と不安が入り交じっており、米ドル/円は113円台での揉み合いとなっている。財政赤字拡大(による減税)への期待が集まる中、承認が下りるのかが注目される。

昨日8日(水)にトランプ政権の掲げる重要公約の1つである法人減税の実施が延期されるとの報道が出た。税制改革の柱であるだけに、これを受けた失望は広がりやすい。ただ、現在米国の景気が堅調であることや財政赤字拡大への影響を考えると、圧力の緩和に繋がるため、今晩9日(木)の法案公表による失望があったところで、下値余地は限定されそうだ。よって、個人的には先送りされた方がいいのではないかと思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

6日(月)に付けた米ドル/円の直近高値である114.73円レベルだが、付けた際すぐに落とされたこともあり、再び114円半ば抜けしていくのは難しいとみている。ただ、現在は世界的な株高でもあるためドルは強い一方、オプション絡みの売りや先日の高値掴みの手仕舞い売りなどが出ることも予想されるため、戦略としては下がったところを拾う押し目買い戦略で臨みたい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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