2017年に発表された「世界の人気観光地都市ランキング」では、東京、大阪、京都、千葉がトップ100にランクインした。2016年は927万人の観光客が訪れた東京は13位。2020年には1236万人、2025年には1465万人に増えるとの見込みだ。
ランキングはロンドンに本部を置く調査会社ユーロモニター・インターナショナルが毎年作成しているもので、2017年発表のデータは、2016年の1年間の訪問者数でランキングしている。
9年連続で首位を維持した香港のほか、バンコク、ロンドン、シンガポールが上位を占めるなど大きな変動はなし。トップ10で順位が入れ替わったのは、マカオとドバイだけという結果に。
目次
観光客に最も人気のある20都市
20位 マイアミ(米国) 783万人
19位 メッカ(サウジアラビア) 796万人
18位 プラハ(チェコ) 862万人
17位 広州市(中国) 862万人
16位 ソウル(韓国) 900万人
15位 イスタンブール(トルコ) 914万人
14位 台北(台湾) 923万人
13位 東京(日本) 927万人
12位 ローマ(イタリア) 940万人
11位 プーケット(タイ) 1208万人
10位 クアラルンプール(マレーシア) 1230万人
9位 ニューヨーク(米国) 1270万人
8位 深セン市(中国) 1260万人
7位 パリ(フランス) 1440万人
6位 ドバイ(アラブ首長国連邦) 1470万人
5位 マカオ(マカオ) 1540万人
4位 シンガポール(シンガポール) 1660万人
3位 ロンドン(英国) 1920万人
2位 バンコク(タイ) 2120万人
1位 香港(香港) 2660万人
高まるアジア都市人気 日本は関東より関西が人気上昇?
2016年にトップ100都市を訪れた観光客は合計5.6億人。渡航件数12億件のうち46%がトップ都市に集中している。
注目すべきは2010年にはトップ100のうち34都市だったアジアの都市が、現在41都市まで成長している点だ。2025年までにさらに5割弱に増えると予想。
アジア圏への到着便・出発便の成長率は8.5%(前年比0.5ポイント増)と、観光都市としての人気を着実に高めている。
中国からの国外旅行者の増加が、こうした変化に大きく貢献しているものと思われる。またBrexitで国際都市としての地位が懸念されるロンドンを、いずれシンガポールが追い抜く可能性も高い。
日本は13位の東京のほか、33位に大阪(8.7%増)、72位に京都(10.4%増)、91位に千葉(2.7%減)がランクイン。千葉はマイナス成長ではあるものの初のトップ100入りを果たした。