「移民が暮らしやすい国・地域ランキング」が発表され、日本が世界20位に選ばれた。

国の総合的な魅力を順位づけした「ベスト・カントリー・ランキング」で知られるUS Newsが、各国・地域の「移民政策」「国際的な認知度」「経済状況」などに基づいて、移民としての生活基盤を築きやすさを評価したもの。

ほかにも「経済的な安定」「所得の平等性」「良好な求人市場」「住みたいと思える国」となどが、評価項目に採用されている。日本は「ベスト・カントリー・ランキング」では、5位に選ばれている。

移民が暮らしやすい20カ国・地域と別ランキング「ベスト・カントリー」の順位

移民,ランキング,外国人労働者
(写真=Thinkstock/Getty Images)

20位 日本(ベストカントリー・ランキング5位)
19位 イタリア(16位)
18位 シンガポール(15位)
17位 英国(3位)
16位 イスラエル(21位)
15位 アラブ首長国連邦(22位)
14位 フランス(9位)
13位 ニュージーランド(14位)
12位 オーストリア(18位)
11位 ルクセンブルク(17位)

10位 デンマーク(12位)
9位 フィンランド(13位)
8位 オランダ(11位)
7位 米国(7位)
6位 ノルウェー(10位)
5位 ドイツ(4位)
4位 オーストラリア(8位)
3位 スイス(1位)
2位 カナダ(2位)
1位 スウェーデン(6位)

移民による仕送り額は年間66兆円

このランキングは留学生や短期滞在者というよりも、移民がその国・地域を第二の母国とし、新たな生活をゼロから築きあげて行るくという視点から作成されている。

移転の理由は様々だが、母国の家族を経済的に支える出稼ぎ者も多い。世界銀行の調査 によると、2015年の全世界の移民数は2億5000万人。少なくとも100人に3人が異国に移転し、総額5820億ドル(約65兆5215億円)を母国の家族に送金している。

その反面、欧米では移民・難民の受け入れ問題が深刻化しており、米国ではトランプ大統領が移民・難民の入国制限に乗り出したほか、英国を筆頭とする欧州では「フリー・ムーブメント(EU圏を自由に移動できる権利)」への反発が見られる。

1位のスウェーデンでも、こうした移民・難民問題に頭を悩ませているようだ。

「移民受け入れに消極的な国」日本の順位は意外?

日本が世界20位、アジアではオーストラリア、シンガポールに次いで3位という結果は、意外に感じられないだろうか。

移民大国である米国や欧州諸国や外国人労働者の誘致に積極的なシンガポールと比較すると、オーストラリアでは近年、移民政策の転換が見られるものの、日本はまだまだ「単純労働者の受け入れには消極的な国」として知られている。

日本が受け入れている移民の割合は1.708%と非常に低く、世界206か国・地域のうち148位だ(国際連合2010年調査 )。

残念ながら各国・地域の評価に関する詳細は公表されていないためあくまで推測になるが、日本が国際的な認知度、所得格差、経済的な安定、求人市場などで、ほかの多くの国よりも高い評価を受けていると想定し、さらに少子高齢化が世界一の速度で進み、移民の受け入れが議論されている点を考慮しての評価だろうか。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)