昨日は暖かい一日でしたが、本日はまた寒くなるようです。気温の変化が大きく体調には十分に気を付けたいものです。株式市場も日経平均は堅調ですが上値も重く、米国株もダウ平均は堅調でナスダック指数は大きく下落するなど少し変調となっているようです。北朝鮮問題が大きく取りざたされるということもないのですが、買い上がる材料も出尽くしたという面もありそうです。

米国では先駆したハイテク銘柄、インターネット関連銘柄が大きく売られました。日本でも半導体関連銘柄などが大きく売られており、これまでの相場上昇をけん引した銘柄には買われ過ぎ感も出ているということなのでしょう。一方で割安感、出遅れ感が強かったものが買い直されるということになっていますが、指数に影響の大きな銘柄が売られるということになるとこれまでの上昇と全く反対に指数先行型での調整となる可能性もありそうです。

米国では利上げを織り込むように金融株を中心に堅調なものも多かったのですが、ハイテク銘柄を中心に売られ、ナスダック指数が大きく下落したことから本日の日本市場は冴えない展開になりそうです。米国で利上げ気運が盛り上がってきたことで為替も円安に振れているのですが、日本市場でも半導体関連銘柄を中心に買われ過ぎの修正が起きており、引き続き手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうです。一方で、日銀の金融緩和の出口なども取りざたされており、金融株にとっては買い直されるチャンスとなっているものと思います。指数の上値は重く冴えない展開になりそうですが、個別に買われるものもありそうです。

22,500円水準を抜けたという雰囲気でもあるのですが、夜間取引などでもいったん上値を試すものの抜けきれないという雰囲気です。23,000円を抜けてくるにはもう一つ材料が欲しいということなのでしょう。逆に目先的には「月初の買い」期待もあって売り急ぐということでもないと思われます。米国が利上げをしても日本でも金融緩和の出口が取りざたされるというようなことになると下値を試す動きになるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株も利上げを織り込むように変調となった感じです。ナスダック指数の大きな下落、インターネット関連銘柄の大きな下落は「ひと相場終わった」という雰囲気になり、そうなるとナスダック指数などの上値がさらに重くなるということになりそうです。日本市場でも日経平均に影響の大きなハイテク銘柄などが調整となると指数自体が調整となり、指数が調整となると相場全体が調整するということもありそうです。

日経平均先物は夜間取引で乱高下となり、少し様子も変わってきましたし、ファナック <6954> に続いて、東京エレクトロン <8035> なども空売りが減少、信用取引の買いが増えて来ており、買い戻し一巡感が出ています。逆に売り方の回転が効いてくるということになりそうです。日経レバ <1570> の逆日歩も0銭という状況が続いており、買い戻し一巡となって、指数を押し上げる要因とならなくなっていることも、夜間取引で指数が上昇しきれないということにつながっているのだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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