土曜日はアルゴ倶楽部の忘年会でお疲れさまでした。忘年会ということですから、新たにここからは来年に向けて頑張っていきたいと思います。株式市場も米国株も日本株も堅調で調整らしい調整もなく上昇が続いています。日本での先物・オプションSQ(特別清算指数)算出や米雇用統計の発表など一つずつイベントも順調にこなしているということですが、そろそろクリスマスや年末・年始を意識した動きになってきそうです。

日本市場の売買の6~7割が外国人といわれており、クリスマスや年末・年始の休暇ということも意識されそうです。12月も中旬を過ぎると閑散とすることも多いのですから、大きく振り回されるということもありそうです。ただ、イベントを通過するたびに休みを取る投資家も多くなるということなのではないかと思われ、買い戻しが優勢となるのか、手仕舞い売りが優勢なのかというような目先の需給で振り回されることになるかもしれません。

米国株が堅調、為替も円安ということで本日の日本市場は買い先行となりそうです。ただ、先週末の大幅高の反動や買い戻し一巡感で上値が重くなると逆に手仕舞い売りに押されるということになりそうです。米国のFOMC(公開市場委員会)での利上げでしっかりと円安になるのかどうかも見極めたいところでもあり、今年もここまで大きく上昇した銘柄も多いので、クリスマス休暇や年末年始休暇を控えての手仕舞い売りなども意識される時期になって来ていると思います。小型銘柄も新規公開株などに資金が振り向けられ、総じて冴えない展開になってくるのではないかと思います。

25日移動平均線や基準線がサポートとなってきましたが、ここからは25日移動平均線も基準線も下落となる可能性も出てきており、いったん上値が重くなると一気に調整となることもありそうです。23,000円をしっかりと抜けてくればさらに上値も期待できるのでしょうが、23,000円水準で上値が重くなると一気に22,000円程度あるいは22,500円~600円程度までの調整となるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

25日移動平均線や基準線にサポートされた形となりました。さすがに23,000円を意識する水準では上値も重くなるのでしょうが、米FOMC(公開市場委員会)での利上げで円安が進むようであれば23,000円水準を抜けてくるのかもしれません。ただ、10月に大きく上昇した要因である空売りの買い戻しは一巡となった感もあり、指数を押し上げるような買いが入り難いのではないかと思います。空売りが再度積み上がってくるかどうかということになりそうです。

逆に23,000円を意識して上値が重くなってくると、25日移動平均線や基準線が下落に転じる可能性もあり、調整感が強まるということになりそうです。主要なイベントはまだあるのですが、その前に持ち高を調整しようという動きで手仕舞い売りが嵩むようであれば年末・年始は小型銘柄中心になり、主力銘柄は調整となるかもしれません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)