2017年12月12日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、トランプ大統領の発言を受けても、112円割れが精一杯で下値が堅い。米税制改革法案の問題が片付くと反発する可能性があるため、戻り売りはリスクがある。

また、クリスマス休暇前のポジション調整を期待して売っている人もいるが、IMM通貨先物ポジションを見ると、買いが増えてきており、もしかすると調整らしい調整はないかもしれない。

8日(金)に発表された米雇用統計は、平均時給が予想より悪く、前月分も下方修正されたにもかかわらず、113円台を維持した。ショートポジションを持っている人にとっては、苦しい相場となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国時間の13日(水)に開催されるFOMCでは、利上げが織り込まれており、セル・ザ・ファクトすら期待できなそうだ。

111円台ミドルは、200日と90日の移動平均線が固まっており、下値が堅い。

今週の米ドル/円の予想レンジは、112~115円で、場合によっては、114円台に突入したら瞬間的に急騰する場面もあるかもしれない。

今週は、先週の売り目線から買い目線に転換し、なるべく下がったところの押し目を拾っていきたい。ただし、上下ともに大きな流れは出にくいだろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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