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【目次】
①FUJIジャパンIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【12/01更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【11/27更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社FUJIジャパン
コード
1449
市場
札証アンビシャス
業種
建設業
売買単位
100株
代表者名
佐々木 忠幸 /1967年生
本店所在地
北海道札幌市中央区大通東
設立年
2005年
従業員数
55人 (2018/09/30現在)(平均35.6歳、年収430.4万円)
事業内容
リフォーム事業(外壁材の製造、販売、卸、施工ならびに総合リフォーム事業)
URL
https://www.fujijapan.net/
株主数
8人 (目論見書より)
資本金
45,000,000円 (2018/11/08現在)
上場時発行済み株数
710,000株
公開株数
110,000株(公募60,000株、売り出し50,000株)
調達資金使途
新規出店費用、高校新卒社員の人件費
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2018/11/22→720円~740円に決定
ブックビルディング期間:2018/11/26 - 11/30
公開価格決定:2018/12/03→740円に決定
申込期間:2018/12/05 - 12/10
払込期日:2018/12/12
上場日:2018/12/13→初値907円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:藍澤證券
引受証券:岡三オンライン証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:エース証券
引受証券:上光証券
引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
大株主
佐々木 忠幸 600,000株 92.31%
従業員持ち株会 21,000株 3.23%
樋口 俊一 10,000株 1.54%
佐賀 一郎 10,000株 1.54%
大内 宏 3,000株 0.46%
黒川 明則 3,000株 0.46%
大高 誠 2,000株 0.31%
国見 政明 1,000株 0.15%
業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
2016/12 単独実績 1,053 27 31 21
2017/12 単独実績 1,235  43  47  31
2018/12 単独予想 1,320 -  49 43
2018/12 単独3Q累計実績 963 42 43 34
ロックアップ情報
指定された株主は上場後180日目の平成31年6月10日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
8140万0000円(110,000株×740円)
潜在株数(ストックオプション)
なし
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
FUJIジャパン<1449>は北海道札幌市に本社を置く外壁リフォーム会社である。寒冷地である北海道で外壁リフォームの実績を積み上げ、東北・関東地域に事業エリアを拡大している。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■外壁リフォーム事業について
外壁リフォーム工事の際に使用する建材は、OEM先製造会社と協力して開発した同社オリジナルの外壁材・施工資材を利用する。気候の厳しい北海道での使用を想定しており、耐久性・耐熱性・防汚性等に優れている。また自社のリフォーム工事で利用するのみに留まらず、工務店等にも卸売り販売を行っている。

外壁材については、「ハッピーエンドシリーズ」のブランドで事業を展開。耐候性に優れた塗料原料であるフッ素樹脂を利用した「フルフッ素シリーズ」、インクジェット印刷塗装のデザインによって外壁に意匠性を持たせ重厚感のある外観を演出できる「レジェンドシリーズ」、下地の断熱プレートにタイルを引っ掛けてボンドで接着し取付け容易な「タイルシリーズ」の3種類を用意している。

外壁工事の施工については、指定工事店に対する外注によって対応中である。2018年9月末時点での指定工事店は31社となっている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■その他リフォーム工事事業について
外壁リフォームとは別に、外壁以外の塗装やエクステリア、内装工事等の総合的なリフォーム工事も手掛けている。既存の外壁リフォーム工事の顧客に対して、同社施行管理担当者がリフォーム工事を提案し、下請け工事店が施行する。

また工務店やハウスメーカーからのリフォーム工事についても、請負を行っている。


■従業員の状況
2018年9月30日時点で従業員数は55名である。外壁リフォーム工事に36名、その他フィフォーム事業に8名、材料販売に1名、管理部門・メンテナンス部門等に10名が在籍しており、外壁リフォーム工事部門に最大の人員を配置している。


■市場環境
国土交通省の「住生活基本計画(全国計画)」では、既存住宅が資産となる「新たな住宅循環システム」の構築や、建替え及びリフォームによる安全で質の高い住宅ストックへの目標が掲げられている。

同計画においてリフォーム市場については、平成25年(2013年)7兆円であったものが、平成37年(2025年)には12兆円への拡大を予想。国民の住宅リフォームに対する意識向上とともに、潜在需要の顕在化が今後高まると予想されている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■業績推移
2015年12月期 売上高11億円、経常利益0.4億円、当期純利益0.2億円
2016年12月期 売上高11億円、経常利益0.3億円、当期純利益0.2億円
2017年12月期 売上高12億円、経常利益0.5億円、当期純利益0.3億円
2018年12月期(予想) 売上高13億円、経常利益0.6億円、当期純利益0.5億円

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

着実な増収増益を重ねているが、これまで経常利益及び当期純利益いずれも1億円の大台に到達していない。

尚、2017年12月期は外壁リフォーム工事事業の売上がその殆どを占める状況である。(その他リフォーム工事、材料販売のいずれも売上0.8億円)

2018年12月期Q3累計で売上高9.6億円、経常利益0.4億円。通期予想に対する進捗率は、売上高73%、経常利益88%であり、通期予想達成に向け順調に進捗中である。


■財務状況
2017年12月期末時点で資本合計4.2億円に対して、純資産合計1.4億円であり、自己資本比率は34%。

借入金1.1億円に対して、現預金0.9億円。借方の最大勘定科目は完成工事未収入金1.0億円である。

全体的に資産規模は小さいものの、自己資本比率34%となっており、財務的な懸念事項は特に見当たらない。


■資金使途
IPOにより36百万円の資金調達が予定されている。調達された資金については、主に下記の使途が予定されている。

① 新規出店にかかる費用 17百万円
→2019年1月頃に関東地区への新規支店出店(14百万円)、2019年10月頃に北関東地区への新規支店出店(3百万円)

② 新卒社員の人件費 20百万円

事業拡大のための支店出店及び人件費に充当される予定である。


■株主状況について
筆頭株主は代表取締役社長である佐々木忠幸氏で株式シェア92.3%を保有。第2位株主はFUJIジャパン従業員持株会で同3.2%。

佐々木社長が90%以上の株式シェアを有する、安定的な株主構成となっている。


■上場市場について
同社は本社を北海道札幌市に置き、また事業規模も公開申請決算期(2017年12月期)で経常利益・当期純利益1億円に到達しておらず、他のIPO企業に比べ小さい状況にある。

よって上場市場としては、札幌証券取引所のアンビシャス市場への上場が予定されている。尚、主幹事証券会社は藍澤證券である。


■今後の注目ポイント