2019年1月8日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

年始3日(木)の暴落には驚いたが、ここまでの暴落は予想はしてなかったものの、年末年始にある程度の円高に行くことは、前回の取材の際にも述べたとおりだった。昨年2018年はドル高にかけた1年だったが崩れてしまったため、ここからは難しいところだが、パウエルFRB議長も利上げスタンスに柔軟性を示したこともあり、米ドル/円の上値はある程度限定的になることが考えられる。ただその一方でトランプ米大統領としては、再選に向けて米中貿易問題を早急に片づけたいところだが、現在の株価では再選はおぼつかないため、株価を持ち上げたい意向だろう。株にしても、米ドル/円にしてもクロス円にしても、行き過ぎた場合はある程度修正される方向に行くことが予想される。

現在の為替相場の戦略やスタンス

こうした状況下で、向こう1ヵ月の米ドル/円の予想レンジは105円~110円くらいで少し安定した感じになると予想する。戦略としては戻り売りでもいいが、ダウンサイドも一旦先週の暴落で下げたため、さほど想定はしていない。また他の通貨ペアは方向性が難しいところだが、株価が戻すとすれば、クロス円もレンジ相場を想定。年始の動きで一旦下げ相場は終わってしまっているため、目先は下げ相場の調整と長期の上げ相場の調整といったところだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。