マーケットは徐々にリスクオンへ

日本株銘柄フォーカス
(画像=cosma/Shutterstock.com)

日経平均は4月15日にようやく2万2000円の節目を回復しました。昨年の12月4日以来約4ヶ月ぶりのことです。中国の経済指標に改善が見られてきていることが株価上昇の最大の要因ではないかと考えています。以下のグラフの通り中国の製造業の景況感を示す中国製造業PMIは2月までの大幅な悪化から3月は改善し、調査元の異なる2つの指数とも今後の景況感改善と悪化の境目となる50を上回りました。その他にも貿易統計に改善の兆しが見られるなど中国経済の大幅な落ち込みが続くとの懸念がだいぶ和らぎました。

中国の製造業PMIの推移
(画像=Bloombergデータよりマネックス証券作成)

筆者は昨年の秋から中国や世界経済の鈍化リスクを警戒し内需ディフェンシブセクターやJ-REITなどの保守的なポートフォリオを推奨してきました。現状でリスクはだいぶ後退したと判断し日本株への判断をやや強気に見直しています。

本日のレポートは少しいつものレポートとテイストが異なりますが、きっと皆様のお役に立てるマネックス銘柄スカウターの新機能についてご紹介させていただきます。

マネックス銘柄スカウターに新たな機能を追加

マネックス銘柄スカウターは本レポートをお読みいただいたことがあるお客様であれば多くの方がご存じかと思いますが、筆者が企画・開発した日本株の分析ツールです。過去10年以上に渡って企業の業績を確認できたり、企業が通常発表しない四半期ごとに区切った業績を見られたりといった機能を搭載しており大変ご好評をいただいております。

その銘柄スカウターに「10年スクリーニング」という機能を追加いたしました。一般的に提供されているスクリーニング機能は、直近の通期業績やせいぜい今期の業績予想を元にしたものが多いです。しかし、「10年スクリーニング」はその名の通り過去10年分の業績を元にスクリーニングいただけます。例えば「過去10年間の増収回数が8回以上で、10年間の平均営業利益成長率が10%以上の銘柄」というようなスクリーニングが可能です。その他にも、直近の四半期業績やアナリストの業績予想、連続増配年数などこれまではほとんど提供されてこなかった項目を使ったスクリーニングが可能です。いくつか実際のスクリーニング例をご紹介します。

※画像の出所はすべて銘柄スカウターの10年スクリーニング

例1:高成長を続けて来て足元の業績も好調なのに株価が出遅れている銘柄

以下の条件を10年スクリーニングに入れてみました

・全上場個別銘柄を対象
・過去10年間の平均増収率5%以上
・過去10年間の平均営業増益率5%以上
・過去10年間の増収回数8回以上
・過去10年間の営業増益回数8回以上
・直近四半期売上高が前年同期比5%以上増収
・直近四半期営業利益が前年同期比5%以上増益
・52週相対株価位置が0-20(0が52週安値を、100が52週高値を意味します)

10年スクリーニングの条件入力画面

10年スクリーニングの条件入力画面
(画像=マネックス証券)

すると2019年4月16日時点では以下の9銘柄がピックアップされました。

マネックス銘柄スカウター
(画像=マネックス証券)

例2:連続増配を5期以上続けている業績好調で自己資本比率も高い銘柄

・全上場個別銘柄を対象
・直近までの連続増配年数が5期以上
・今期の会社予想の営業利益が過去10年で最高を更新見込み
・直近の予想配当利回りが4%以上
・自己資本比率が60%以上

マネックス銘柄スカウター
(画像=マネックス証券)

すると2019年4月16日時点では以下の7銘柄がピックアップされました。

マネックス銘柄スカウター
(画像=マネックス証券)

いかがでしょうか。従来のスクリーニングではなかなか実現できなかった様々な上限で銘柄をお探しいただけます。ぜひマネックス銘柄スカウターの「10年スクリーニング」をご活用ください。

銘柄スカウターに「10年スクリーニング」機能を追加

益嶋 裕
マネックス証券 マーケット・アナリスト兼インベストメント・アドバイザー

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