4月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表も先月中旬に終了しましたが、それから2週間以上が経過したことから5月に入って決算を発表した銘柄でもアナリストによる業績や目標株価の見直しも随分と進んだと思われます。そこで今回は5月10日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に決算後に複数の目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも目標株価の引き上げが目立ったのが東洋水産(2875)で、二桁増益の営業利益の見通しを発表したこともあってか決算発表後に7社が目標株価を引き上げています。また、味の素(2802)でも3社が目標株価を引き上げたほか、綜合警備保障(2331)やディー・エヌ・エー(2432)、東急不動産ホールディングス(3289)、アズビル(6845)、三井不動産(8801)でも決算発表後に2社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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