築古物件は、ローコストでイメージアップを実現することが大切です。コストを抑えつつも物件の印象を大きく変える、そんな6つのリフォームポイントを解説します。
ローコストで入居率アップ1 外観
内見者は外観を見た瞬間に「この物件はないな……」と判断することも少なくありません。それだけに、築古物件でもできる限りの努力はするべきです。
物件を訪れたとき、まず目につくのはアパートやマンション名を記したプレートです。これをステンレスやアクリル、ガラスなどの素材にして、おしゃれな書体にするだけでも印象は変わります。プレートは、楽天市場などのネット通販で手軽に作成できます。価格は数万円~10万円以内が中心です。
このほかに外観イメージを高める施策としては、エントランスや共用スペースの照明をデザイン性の高いものに変える、建物の周囲に花を植える、などがあります。
ローコストで入居率アップ2 玄関ドア
部屋に入るときに触れるドアも物件の第一印象を左右します。ドアを丸ごと交換するのがベストですが、ローコストとなると「3M™ダイノック™フィルム」でドアの表面を覆う手もあります。
ダイノックフィルムは、さまざまな素材に手軽に貼り付けられるシートで、耐久性もあります。メタルや木目、シンプル柄など1,000種類の柄が用意されているため、建物の雰囲気に合うものをセレクトできます。
フィルムを仕入れ、施工会社に貼り付けを依頼する方法もありますが、器用なオーナーであればご自身で貼り付けることもできるでしょう。なお、3M™社では一般の方向けの施工トレーニングコースも用意しています(初級・中級・上級コースあり)。授業料は初級コース(1日)で1万円です。
ローコストで入居率アップ3 壁紙
壁紙は部屋の大半を占めるだけに、第一印象を大きく左右します。オーナーは汚れが目立ちにくい色や材質を選びがちですが、入居者視点も大切にすべきです。
例えば、男性のビジネスパーソンを想定するならシックなカラー、若い女性を想定するならやさしいアースカラーの壁紙を選ぶなどの工夫は必要でしょう。
最近は、壁の色を一面だけ変える「アクセントクロス」も人気です。メイン色とサブ色の組み合わせ方が重要なので、感覚で選ばず施工会社に相談したり、カラーコーディネートの本を参考にしてみましょう。
ローコストで入居率アップ4 キッチン
キッチン周りの印象は、特に女性内見者の心証に影響します。ファミリータイプのシステムキッチンだと入れ替えにかなりの費用がかかりますが、一人暮らし用のミニキッチンの収納ユニット(流し台やコンロ下収納など)なら、10万円以下で一式購入できます。メーカーやデザインにこだわらなければ、5万円以下でも見つかるかもしれません。
ローコストで入居率アップ5 トイレ
毎日使う場所だけに、バス・トイレを重視する内見者は多いです。とはいえ、ユニットバスの入れ替えには、かなりコストがかかります。それだけに、トイレを充実させてイメージアップを図りたいところです。
最近の若い世代は、ウォシュレットが必需品です。既存の便器に取り付けるタイプであれば、ネット通販なら1万円台で購入できます。
室内の壁紙は変えているのに、トイレの壁紙は元のままというケースは多いです。壁紙を刷新すると、築古物件のトイレでも一気に清潔感が出てきます。
ローコストで入居率アップ6 和室を洋室に
和室であれば、簡易タイプのフローリングで洋室風に変える手もあります。その際は、押し入れを手軽にクローゼットに変えられるタイプの収納がおすすめです。和室のままで入居者を募集する場合でも、障子紙やふすま紙をモダンなカラーに変えるだけで、おしゃれな雰囲気になります。
お金をかけずに部屋の魅力を高める方法は、いくらでもあります。「空室が埋まらない……」と嘆く前に、あらゆる努力をしてみましょう。(提供:YANUSY)
【あなたにオススメ YANUSY】
・副業ブームの日本!サラリーマン大家になるなら覚えておきたいこと
・2019年以降の不動産投資は「コミュニティ」が欠かせない
・賃貸業界の黒船になるか。インド発のOYOの実態
・不動産所得での節税に欠かせない必要経費の知識
・賃貸管理上でのトラブル対応術とは?