(本記事は、小林正弥氏の著書『億を稼ぐ勉強法』=クロスメディア・パブリッシング、2019年7月21日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

自分のことばかり考えている

顧客
(画像=Eviart/Shutterstock.com)

億万長者の教えで、一番心に残っている言葉がこちらです。

「成功と幸せを明確に区分しなさい。幸せは、自分1人で今すぐにでも感じられる。酒でも飲んだら幸せ気分だ。一方、ビジネスにおける成功は、すべて顧客によってもたらされる。自分のことだけ考えて成功するのは不可能だ」

当時、なぜこの言葉を言っていただいたのか、今ではよくわかります。僕自身が自分のことばかり考えていたからに他なりません。自分の夢や成功を考えるのはよいと思いますが、ずっと自分にベクトルが向いていては、顧客不在で成功できない、ということを教わりました。

自分のことを考えるほど「悩み」、顧客のことを考えるほど「知恵」が出ます。本書で一番伝えたいことは、「もう自分のためだけに勉強するのは、やめよう」ということ。

最安値だった頃の僕は、自分のことばかり考えていました。自分の成功のために本を読み、セミナーにも通いましたが、一向に経済状況は上向きませんでした。勉強代がかさむ一方で、売上や収入は伸びなかったのです。

億万長者の教えでハッと気がつき、顧客のために学ぶことを始めました。そこからすべてが変わりました。お客さんとつながり、重宝されるようになり、お金が入ってくるようになったのです。

お金を払ってくれるのは、顧客だけです。顧客以外のすべての人たちは、あなたがお金を払うことはあっても、彼らからお金を受け取ることは基本的にありません。顧客不在の勉強は、お金を払うことはあっても、受け取ることはないのです。

では、顧客は何のためにお金を払うのでしょうか? 当然、自分の幸せや成功のためにお金を払います。別の言い方をすれば、「得られる価値」に対してお金を払ってくださるのです。価格そのものに「高い・安い」はなくて、価値があれば高くても喜んでお金を払っていただけます。

価値とは、顧客の幸せや成功に向けた、具体的な結果や変化です。あなたの顧客はどんな価値(結果や変化)を求めているのでしょうか?この1点に集中することができれば、あなたの経済価値は高まり、結果として受け取る報酬も最大化していきます。

顧客がお金を払ってでも得たい価値を定義することが出発点。あなたの顧客は誰でしょうか? その人が求めている価値は何でしょうか?

ここで、僕なりの言葉の定義をします。

勉強とは……顧客価値を高めるためのインプット&アウトプット
成長とは……顧客に価値を与えること
報酬とは……顧客価値の対価として受け取るもの

本を何十冊読んでも、「顧客価値を提供できなければ1ミリも成長していない」と考えた方が健全です。あなたがベクトルを向けるべきは自分ではなく、顧客なのです。本書を読み終えたら、今すぐ、あなたの顧客に連絡しましょう!

「○○さんのさらなる飛躍のために打ち合わせをさせてください」と。

あなたの情熱は伝わり、きっと素晴らしい時間になるはずです。

ビジネスにおける勉強とは、本で学ぶのもよいですが、顧客から学ぶのがベストです。顧客のお困りごとを解決するのがビジネスだからです。ペンとノートを持って、相手の成功のために真剣にヒヤリングし、できることから実行しましょう。会社に勤めているなら、第一の顧客は、上司や経営者です。

自分中心の働き方ではなく、顧客中心の働き方を実践しましょう。

億を稼ぐ勉強法
小林正弥(こばやし・まさや)
(株)教育スクールビジネス研究所代表取締役。1983年埼玉県生まれ。2006年早稲田大学理工学部卒。25歳で独立したものの全く稼げず、時給900円の日雇いバイトを経験。家族の治療費のため、自分を最高値で売ることを決意し、1ヵ月後に毎月210万円の報酬が得られるようになる。その後、自分を商品にして1億円プレイヤーとなる。「本業で結果を出して稼ぎ、結果の出し方を人に教えて稼ぐ」、ダブルインカムの手法を実践する「新・講座型ビジネス実践会」を主宰。

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