9月中旬からスタートした小売企業を中心とした2月決算銘柄の上期決算発表も今月中旬には終了となり、それから一週間以上が経過しました。したがってアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は決算発表後に2社以上が目標株価を引き上げた2月決算銘柄(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも目標株価の引き上げが目立つのがニトリホールディングス(9843)で、上期の営業利益は小幅な減益となったものの既存店売上高が好調に推移したことなどから会社計画を上回って着地したこともあって決算発表後に4社が目標株価を引き上げています。また、安川電機(6506)でも3社が目標株価を引き上げたほか、スギホールディングス(7649)やウエルシアホールディングス(3141)、イオンディライト(9787)でも2社が目標株価を引き上げています。
もう一つのヒント
●週明けの決算発表スケジュールは
3月決算銘柄の上期決算発表が今週からスタートしていますが、それも来週には一段と本格化します。そうしたなか週明けには日立建機(6305)やファナック(6954)、日東電工(6988)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・米国企業の決算発表シーズン 日本株への影響は
・決算が出揃った小売・サービス業で注目したい銘柄とは
・行動は信念に基づいて
・飛び石連休に加え、FOMC・日銀会合を翌週に控えて様子見の週か
・今後の相場展望