3月決算企業の上期決算発表が先週からスタートしています。先週は始まったばかりということもあってまだ決算発表を行った企業は多くありませんでしたが、それも今週に入って徐々に本格化しています。そこで今回は昨日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

TOPIX500採用の3月決算銘柄で昨日に決算発表を行った企業は14社でしたが、折り返しの上期決算ということもあってそのうちの半分近い6社が通期の利益見通しを修正しています。上方修正は富士通(6702)の1社に止まりましたが、日清製粉グループ本社(2002)や日立金属(5486)、オムロン(6645)、ANAホールディングス(9202)、大阪瓦斯(9532)が通期の営業利益の見通しを下方修正しています。

決算集計(10月29日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の上期決算発表が先週からスタートしています。それも来週には一段と本格化しています。こうしたなか明日は決算発表の集中日で三菱電気(6503)や三菱重工業(7011)、パナソニック(6752)、村田製作所(6981)、東京エレクトロン(8035)、海運大手3社などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
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