2019年11月8日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(木)の米国株は上昇。米中が関税の段階的撤回で合意したとの報道を受け、楽観が広がった展開。ただ一部の報道によれば、米側は最終決定に至っていないとも報じられ、終盤は上げ渋り。米中の交渉に関する報道はこれまで二転三転しており、楽観の報道の後は悲観に転じることも多いので進展の確実な情報を待ちたいとの見方をしている参加者も多数。米ドル/円の高値は109.49円。米国株、日本株とも急騰しているのに比較すると、米ドル円の動きは依然として緩慢。

現在の為替相場の戦略やスタンス

上昇する米ドル/円に対し、英ポンド/米ドルは下落。MPC(金融政策委員会)は政策金利を0.75%に据え置くことを7対2で決定。ソーンダース、ハスケル両委員が25bp(0.25%)の利下げを主張したことがサプライズに。カーニーBOE総裁は金融政策発表後の記者会見で、同中銀の景気見通しへのリスクは「下方向に傾いている」とし、次の動きが利下げとなる可能性を示唆。英ポンド/米ドルは1.2810ドルレベルで推移。日足のデマークも売りサインが出たままだが、日足のRCIもまだ上値が重いことを示唆。英総選挙が決定してから、英ポンド/米ドルの1.3000ドルが徐々に遠くなってきており、英ポンド/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。