10月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算発表も11月中旬に終了しましたが、折り返しの上期決算ということもあって通期の業績予想を見直す企業も多くみられました。そして米中貿易摩擦の影響もあり業績予想を下方修正する企業が目立ちましたが、その一方でこうした厳しい状況のなかでも上方修正に踏み切った銘柄もみられます。

投資のヒント
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そこで今回は最高益更新予想の営業利益の見通しを上方修正したことで最高益更新の確率が一段と高まった3月決算銘柄をピックアップしてみました。例えばマックス(6454)では4%余りの増益予想だった営業利益の見通しを10%余りの増益予想に上方修正したことで1997年の最高益を23年ぶりに更新する確率が一段と高まっています。また、大和ハウス工業(1925)や三井不動産(8801)でも上方修正で昨年に続いて最高益を更新する見通しがさらに高まっています。

上方修正で最高益更新の確率が一段と高まった主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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