(本記事は、小林照子氏の著書『48歳からの「いい男」の条件──第一印象を決める自分プロデュース術』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

老けて見える人には、共通点がある

48歳からの「いい男」の条件──第一印象を決める自分プロデュース術
(画像=Webサイトより※クリックするとAmazonに飛びます)

実年齢より老けて見える人には、じつは共通点があります。

それは「面倒くさがり屋」だということ。

老けて見えるか、若々しく見えるか、その差は、ちょっとした「ひと手間」でしかないといっても過言ではありません。そのひと手間を「面倒」と思って、そのままにしてしまうので、結果、老けて見えてしまうわけです。

私は、印象を変えるポイントは「肌」と「眉」と「ヘアスタイル」だと申し上げました。パッと顔を見た瞬間に、人の目に飛び込んでくる箇所だからです。

実年齢より老けて見えてしまう理由を、具体的にあげてみましょう。

【肌】
・ふだんの皮脂ケアが不十分で、毛穴が開いている
・顔にツヤがあるというより、顔が脂で光っている

【眉】
・眉毛が伸び放題。男らしい眉というより、“無法地帯”のような眉。

【ヘアスタイル】
・どんな髪型でも、脂が浮いているように見える
・ツヤがなくスタイリングしたようには見えない
・髪をペタンとなでつけたような感じのスタイルが多い
・髪にボリュームがない分、顔は大きく、背丈は小さく見える

このような要素がそろっていると、“ちょっとひと手間をかけるということができない性格”が垣間見えてしまうのです。

ちょっとしたひと手間というのは、たとえば肌であれば、洗顔をこまめにする、あるいは洗顔方法を工夫するということがあります。

眉であれば、眉毛を整える。ヘアスタイルについても、シャンプーのしかたを変えたり、ドライヤーでセットしたり、ということをすれば、問題はたちまち解決、となることが多いのです。

仕事が忙しくて、細かいことに時間をさくことができなくて……という状況は、私にもよくわかります。

でも本当に“ちょっとのひと手間”をふだんのお手入れに加えるだけで、人の印象は全然違うものになるのです。できれば今日からケアを心がけてほしいと思います。

自意識と美意識でプラスの印象をアップする

自分の「見られ方」を変えたいとき、決して口にしてはいけない言葉があります。それは「どうせ自分なんて」という言葉です。

「どうせ自分なんて、太っているから」
「どうせ自分なんて、髪が薄いから」
「どうせ自分なんて、イケメンじゃないから」

別にイケメンじゃなくてもいいではないですか。男は美醜より、個性です。

自分自身の中に「こうありたい」「プラスの印象をアップしたい」という気持ちがあるのであれば、“今ある自分”を生かして、すべてが“長所の一つ”に見えるように変えていけばいいのです。

私が皆さんにお伝えできるのは、そのための小さな心づかいです。この小さな心づかいの積み重ねこそが、自意識と美意識を鍛えてくれるのです。

小学生のときの計算ドリルと一緒です。

難しい計算ができるようになるには、まずは足し算、引き算。それができるようになってから掛け算、割り算へ。

そうやってコツコツ基本を積み重ねていくと、いつのまにやら難しいことも自然にできるようになるものなのです。

48歳からの「いい男」の条件──第一印象を決める自分プロデュース術
小林照子(こばやし・てるこ)
1935年生まれ。美容研究家・メイクアップアーティスト。化粧品会社コーセーにおいて35年以上にわたり美容について研究。91年、コーセー取締役・総合美容研究所所長を退任後、56歳で会社を創業、美・ファイン研究所を設立。94年、59歳のときに、[フロムハンド]小林照子メイクアップアカデミー(現[フロムハンド]メイクアップアカデミー)を開校、学園長。2010年、75歳のときに、高校卒業資格とビューティの専門技術・知識の両方を取得できる新しい形の教育機関、青山ビューティ学院高等部を本格スタート(現在、東京校と京都校がある)。近年ではとくに「医療」と「美容」の関係に注目した活動を行っており、「医・美・心研究会」では代表世話人。現在はナース+ビューティケア(N+BC)の活動に取り組む。著書多数。

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